香川県出身者で唯一の現役歌舞伎俳優・中村梅寿(うめとし)さんが歌舞伎の魅力や楽しみ方を伝えるイベントが25日、香川県高松市のサンポートホール高松第1小ホールで開かれる。梅寿さんは今回、香川では初となる女形を披露。「いつか実現したいとの願いがかなった。緊張するが、精いっぱい舞台を務める」と意気込んでいる。


中村梅寿さん

中村梅寿さん


 梅寿さんは1994年、綾川町生まれ。幼い頃から日本舞踊を学び、門閥外の一般家庭から歌舞伎界に飛び込んだ。養成所での研修を経て、後に重要無形文化財「歌舞伎立役」保持者(人間国宝)となる4代目中村梅玉さんに2015年4月入門。主に立役として舞台出演を重ねる傍ら、2022年から地元公演を毎年開いてきた。
 公演は2部制で、同門で女形の中村梅乃さんと共演。第1部は音の表現に迫る。歌舞伎では電子機器を使わず、道具や楽器で効果音を演出。赤貝の貝殻の溝をこすり合わせてカエルの鳴き声を表すなど、風情豊かな音の世界を取り上げる。
 第2部は梅寿さんが舞台上で女形の支度を整える様子を紹介。化粧や着付け、かつらの装着までをリアルタイムで見ることができる。準備後は日本舞踊の演目「傾城音羽獅子(けいせいおとわじし)」を基にした踊りも披露する。
 公演前には地元小、中学生とのワークショップも行い、子どもたちに歌舞伎をより身近に感じてもらう。
 「中村梅寿 歌舞伎の世界へようこそ」は午後6時30分開演。入場料は5千円(学生は500円、小学生以下は無料だが申し込みが必要)。問い合わせは中村梅寿オフィシャルFCの河内さん、電話090-4338-3861。

(四国新聞・2026/08/10掲載)



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