滝宮念仏踊、歴史知って 綾川町合併20年、企画展 担い手の思いも紹介
香川県綾歌郡綾川町の合併20周年を記念した「滝宮の念仏踊(おどり)展示 ここに舞い、紡ぐ」が、同町滝宮の綾川町立生涯学習センターで開かれている。国指定の重要無形民俗文化財である念仏踊の過去の写真や衣装、道具、踊りの様子を再現したジオラマなどを展示。伝統を継ぐ担い手たちの思いを紹介するパネルも掲示し、積み重ねてきた祈りの舞の歴史に触れることができる。30日まで。
滝宮の念仏踊は、888(仁和4)年の大干ばつの際、讃岐国司だった菅原道真が祈ると雨が降り、農民たちが喜び踊ったことが起源とされる。2022年には「風流(ふりゅう)踊」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。今年は23日午前8時ごろから滝宮神社、同10時45分ごろから滝宮天満宮で奉納される。
念仏踊の資料展は奉納に合わせて例年行っており、主催の町教委によると、今回は今年3月に町が合併20周年を迎えたことを記念して展示内容を拡充した。
見どころは町教委が行った担い手インタビューのパネル。口伝で踊りを覚えていたころの苦労や親子3世代、4世代にわたって継承している誇りなどを紹介。「一度失うと、二度と取り戻すことができない。『守り、伝え、育てる』気持ちを強く持ち、貴重な文化財を後世につなぐ」との強い覚悟も記されている。
展示はこのほか、昔の踊りの写真パネル、1940年代の太鼓や古いかね、50年ほど前の衣装など。江戸時代の絵図を基に、同センター職員が手作りした念仏踊のジオラマも飾られ、来場者の注目を集めている。
特別企画として、15日に町文化財保護協会の水野一典副会長による展示解説がある。開催時間は午前10時~同11時半。定員は先着30人。無料。同センターの開館時間は午前9時~午後6時。月曜休館。
(四国新聞・2026/08/15掲載)

