残暑が厳しい。でも夕暮れ時にはどこか秋の気配も感じる。予定していた取材は全て終わった。時刻は午後7時前。国道11号を東に車を走らせ、羽立峠を越えるとぽつんと見えてきた。きょうは「中華そば しらい」(香川県さぬき市津田町)の赤のれんをくぐろう


中華そばとおでんの豆腐とすじ肉の組み合わせが王道

中華そばとおでんの豆腐とすじ肉の組み合わせが王道


 1970年ごろに店を構えてはや半世紀以上。今は先代から引き継いだ娘の坂口和枝さん(64)と浩さん(63)夫妻が店を切り盛りする。店内はカウンター席のみ。しかも10席。地元の常連や仕事終わりの人が着席すればもう満席だ。
 注文はもちろん王道の中華そば(普通850円)。おでんの豆腐(300円)とすじ肉(250円)も忘れずに。中華そばのしょうゆだれとネギをまとった豆腐は美味。すじ肉は創業以来マトンを使うのがしらい流。臭みがなく、脂っぽさもなく、しっかり歯応えがあっておいしいんだよ。
 「お待ちどおさま。熱いよ」と浩さん。来ました、中華そば。まずは豚骨と鶏がら、タマネギ、ニンニクを6~7時間煮込んだスープを一口。ああ、体に染み渡る。ちょっとだけこしょうをかけて麺を一口。癖になるおいしさでもう箸が止まらない、止められない。瞬く間に最後の一すすり。



 満腹、満足で外に出るとやっぱり少し涼しい。季節が進めば赤のれんに吸い寄せられる機会がもっと増えそうだ。

(四国新聞・2026/08/21掲載)

中華そば しらい


所在地 香川県さぬき市津田町津田2534-3
営業時間 午後6時~翌午前0時(休日と祝日の前日は翌午前1時)
定休日 水曜
TEL 090-1570-9910


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