「うわ、エアコンより涼しい」。香川県綾歌郡綾川町西分の「高鉢風穴(たかはちふうけつ)」を訪れた家族連れが驚く。石室の内部に設置された温度計は10度ちょうど。入り口に近寄っただけで、涼しい風が足元から伝わってくる。


気温10度の石室内で手を伸ばして涼しむ家族連れ=香川県綾歌郡綾川町西分、高鉢風穴

気温10度の石室内で手を伸ばして涼しむ家族連れ=香川県綾歌郡綾川町西分、高鉢風穴


 讃岐七富士の一つ高鉢山(標高512メートル)の中腹、標高約370メートルの地点に位置する風穴。山梨県の「富岳風穴」、山口県の「秋芳洞風穴」とともに、日本三大風穴に数えられる。
 山の東側の「ごうろう」と呼ばれる岩肌から入った空気が、山の中を通るうちに冷やされ、冷風となって吹き出すとされている。風穴の中の気温は年中一定の10度前後。古くから蚕の卵や豆類、果物などの保存場所として使われてきた。
 清掃管理などを行う地元住民団体「地域わいわい大相(おおそう)クラブ」によると、夏休みに入り、土日を中心に家族連れらの来訪がぐっと増えた。近年はまた、同町山間部で自転車ロードレースが行われていることで、走行中のクールダウンスポットとして自転車で立ち寄る人たちが目立つという。

(四国新聞・2026/08/23掲載)



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