栗林庵リニューアル 香川県産ヒノキ陳列棚新調 回遊性向上へ配置変更 4日までフェア
国の特別名勝・栗林公園(香川県高松市栗林町)内にある「かがわ物産館 栗林庵」で進んでいた改装工事が完了し、1日にリニューアルオープンした。香川県産ヒノキを使った陳列棚を新調したほか、レイアウトを変更して回遊性を向上させるなど内装を一新。4日までリニューアルフェアを開催し、県内の菓子店などが限定商品を販売する。
栗林庵は県産品を広くPRするアンテナショップとして2013年3月に開設。うどんや和三盆、香川漆器など約1500種類を展示販売しており、イベントスペースもある。23年度は過去最高の3億200万円を売り上げ、24年4月には利用客が100万人を突破、順調に客足が伸びているという。
改装工事では、県産ヒノキを使った陳列棚を新調したほか、瀬戸内国際芸術祭などでインバウンド(訪日客)の増加が見込まれるため、より多くの客が店内を巡りやすいよう陳列棚のレイアウトを変更。外国人客がスムーズに免税手続きを行えるよう一般レジと統合して配置した。このほか、県内の若手漆芸作家が手がけた彫漆のブローチや庵治石を使った酒器など付加価値の高い工芸品のラインアップを充実させた。
同所で行われたオープニングセレモニーで、池田豊人知事は、開店前から列をつくった来店客に「県産ヒノキをふんだんに使っているので店内はいい香りがすると思う。これからも皆さんに愛される土産物店になれば」とあいさつし、先着50人にさぬきうどんをプレゼントした。
フェアでは栗林公園で採れた梅の実を熟成させたワインや、県内の菓子店の限定商品を購入できる。
(四国新聞・2025/02/02掲載)