思い出、作品に重ねて 高松市塩江美術館で企画展
高松市塩江美術館(香川県高松市塩江町)で18日、企画展「こころの奥にある風景―原風景を訪ねて―」が始まった。懐かしさや安らぎが感じられる版画や写真などが並び、会場を彩っている。9月22日まで。
企画展は、作品の場面や風景に来場者の思い出を重ね合わせて楽しんでもらおうと開催。美術館館所蔵品のうち、高松市出身の版画家池田利夫さんや、大正・昭和期の日本各地を描いた版画家川瀬巴水(1883~1957年)ら計12人の25点を取り上げている。
このうち池田さんの「西瓜(すいか)」は、スイカの丸玉越しに青空と雲が見える夏らしい木版画。川瀬巴水の版画「鯉(こい)のぼり」は、日本家屋が並ぶ路地奥に揚がった赤いこいのぼりが印象深い。よく見ると、和服姿の子どもも描き込まれているのが分かる。
栗林公園など県内の名所を描いた錦絵や、勢いよく流れる川を撮影したモノクロ写真も並ぶ。
企画展担当の高嶋良子学芸員は「さまざまな季節、時間帯を描いた作品を選んだ。今だからこそ、アートと人のつながりを感じてもらえたら」と話し、来場を呼び掛けている。
入場料は一般300円ほか。月曜休館。問い合わせは高松市塩江美術、電話087-893-1800。
(四国新聞・2020/08/19掲載)
高松市塩江美術館
所在地 | 香川県高松市塩江町安原上602 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 月曜日(祝休日の場合は開館、翌日休館) |
TEL | 087-893-1800 |