多彩な分野、力作ずらり 高松で県美術家協会展 絵画、彫刻など194点紹介/かがわ文化芸術祭2021
香川県内のさまざまなジャンルの芸術家でつくる「県美術家協会」(東原吐雲会長)の作品展が7日、高松市玉藻町の県立ミュージアムで始まった。著名なベテランから若手まで多様な作家の力作が並び、初日から多くの美術ファンを楽しませている。12日まで。
同協会は、県内の芸術家同士の親睦や文化振興を目的に1966年に発足し、現在は約400人が所属している。作品展は2年に1回程度開催しており、今回は「かがわ文化芸術祭2021」の参加行事として実施。6部門あり、日本画24人、洋画54人、彫刻7人、工芸21人、書69人、写真19人の計194人が1人1点ずつ出品している。
このうち、日本画部門では植物や動物、風景などを題材にした多彩な作品を紹介。同協会の須和千晴副会長(58)は、インドで出会った参拝へ向かう家族を描いた「晴日(せいじつ)」を出品しており、温かな色合いが醸し出す柔らかな空気の中に少女の凛(りん)とした力強さが感じられる。書部門では、東原会長(74)が余白や線のかすれが印象的な前衛書「囀(さえずり)・さえずり3」を展示。ほかにも迫力ある作品がずらりと並び、じっくりと見入る来場者の姿が目立った。
高松市室新町の無職男性(78)は「自分も書を習っているので、線の強弱や余白、バランスなど非常に勉強になる」と話し、三木町の主婦(71)は「これだけたくさんの作品が集まると、見応えがある。来て良かった」と笑顔を見せた。
(四国新聞・2021/12/08掲載)
県美術家協会展
会場 | 香川県立ミュージアム 〒760-0030 香川県高松市玉藻町5-5 |
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会期 | 2021/12/07(火曜日)~2021/12/12(日曜日) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:00まで) |
TEL | 087-822-0002 |