JR四国(香川県高松市)と東急(東京都渋谷区)などは27日、伊豆半島を走る東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」を来年1月から3月にかけ、四国・瀬戸内エリアで計6回運行させると発表した。岡山駅を起点に高松・琴平を経由し、松山方面へと向かう3泊4日のクルーズトレインで、四国の観光振興や活性化につなげる。


来年、四国・瀬戸内エリアにお目見えする豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」(東急提供)


 2社のほか、JR西日本とJR貨物が連携。JR四国が管内運転業務や駅・地域での歓迎行事を、東急が車両の貸し出しと旅行商品の企画・販売などサービス全般を、JR西日本が管内運転業務などを、JR貨物が伊豆からの車両輸送や電気機関車の提供を担う。
 東急は、2017年から伊豆で豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の運行を開始。20年からは、JR北海道による運行にも協力してきた。
 計画によると、来年1月末から3月上旬にかけて、岡山駅を出発し、高松・琴平を経由し、松山に向かう3泊4日の運行を計6回予定。いずれも電化区間で自走可能だが、狭いトンネルが多いことから、パンタグラフを外し、電気機関車でけん引する。車内では、地元シェフによる瀬戸内の食材を使った料理の提供も予定している。


「ザ・ロイヤルエクスプレス」の1号車の内装(東急提供)


 会見したJR四国の西牧世博社長は「訪れたい、暮らしたいと感じてもらえる地域づくりを社のミッションに掲げている。今回の運行を機会に観光振興や誘客に努めたい」と述べた。
 旅行商品は7月ごろに販売予定。価格は北海道のプラン(3泊4日で1人約80万円)を上回る1人約90万円を見込んでいる。

(四国新聞・2023/03/28掲載)


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