赤ちゃんザル愛くるしく 土庄・お猿の国 今年第1号が誕生
野生のニホンザル約500匹を餌付けしている香川県小豆郡土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」で、今年最初の赤ちゃんザルが誕生した。母ザルに抱かれてお乳を飲む様子や、時折見せる愛くるしい表情が、来園者の視線を引き付けている。
同園のサルは「団十郎」をボスとするA群(約300匹)と、「トラ」が率いるB群(約200匹)の2グループがある。今年初の赤ちゃんザルは23日、B群で生まれた。
同園によると、母ザルは推定15歳(人間では40歳程度)で4回目の出産。赤ちゃんザルは雄で、体長約20センチ。母ザルの胸にしがみつき、お乳を飲んだり、くりっとした目をキョロキョロさせたりして元気に過ごしている。母親らと一緒に訪れていた高松市国分寺町の岡田奈來ちゃん(5)は「おっぱいを飲んでいる表情がかわいかった」と笑顔で話していた。
同園では、5月末までの出産シーズン中に25匹前後が誕生する見込み。飼育員の加治優希さん(25)は「母ザルの愛情あふれる子育ての様子を見るだけで心が和むはず。ゆっくり見ていってもらえれば」としている。
(四国新聞・2023/03/27掲載)