真っ白ソバの花、一面に まんのう・島ケ峰で花見会
徳島との県境に位置し、「天空の地」としてPRしている香川県仲多度郡まんのう町川東の島ケ峰地区(標高約900メートル)で、真っ白なソバの花が見頃を迎えている。21日には恒例の花見会が開かれ、町内外から訪れた大勢の人たちは、秋の気配が漂う棚田の景色と熱々の振る舞いそばを楽しんだ。
同地区では、地元有志でつくる「島ケ峰の原風景を守る会」(高尾幸男代表)が荒廃地を開墾し、2017年からソバを育てている。今年は約4・5ヘクタールで栽培、10月末ごろに2~2・5トンを収穫する見込み。
訪れた人たちは、棚田を白く染めるソバの花を展望台から眺めたり、景色を写真に収めたり。守る会のメンバーらが早朝から手打ちしたかけそばの接待には長蛇の列ができ、ソバを使ったプリンや乾麺、そば粉などの販売コーナーも大にぎわいだった。
家族ら4人で来場した同町七箇の柳井雄蔵さん(73)は「初めて来たが、こんな素晴らしい所だとは。そばも抜群においしかった」と満足そうな笑顔を見せた。
花の見頃は今月いっぱい。守る会は29日まで毎日午前11時から、ソバ畑でかけそば(900円)を1日50食限定で提供する。また、景観維持活動を支援してくれる企業・個人のサポーターを募集している。問い合わせは高尾代表、電話090-4335-3353。
(四国新聞・2024/09/22掲載)