高松城天守、スマホかざし再現 AR活用、体験ツール 往時の姿、撮影を
香川県高松市玉藻町の史跡高松城跡・玉藻公園に、拡張現実(AR)技術を使って高松城天守をスマートフォンの画面に再現する体験ツールが登場した。園内に設置している専用のQRコードを読み込むと、画面に3Dの天守が表示され、園内の風景などと一緒に写真に収めることができる。
高松城天守は1884年に解体。高さは26・6メートルで、四国最大の規模だったとされている。来園者に往時の姿やスケールの大きさを実感してもらい、復元への機運醸成につなげようと、同公園管理事務所が企画した。
QRコードは、桜の馬場や水門など園内5カ所に設置。スマホのカメラ機能を使って読み込むと、画面にイラスト化された天守が表示され、園内の好きな場所で撮影を楽しめる。天守は、画面内で大きさや角度、配置などを変えることができる。
同公園管理事務所は「天守が解体されてから140年。多くの人に高松城の素晴らしさを知ってもらい、記念の一枚を収めてもらえれば」としている。問い合わせは玉藻公園管理事務所、電話087-851-1521。
(四国新聞・2024/09/24掲載)