讃岐さくら遍路 春色、満開
今春もコロナ禍の中での桜の季節となりました。まさに見頃を迎えた県内の名所を紹介します。今年の「讃岐さくら遍路」には香川大の写真部と写真サークルにも参加してもらいました。「WEB花見」をお楽しみください。
公渕森林公園(高松市東植田町)
高松市郊外にある「水と緑と花の公園」。この季節は何と言っても桜。公園入り口から約500メートルにわたって続くメインストリート。その両側に並ぶ桜が淡いピンクのアーチをつくり、美を競い合っている。緑豊かな園内は憩いのスポットでもある。(27日撮影)
前山ダム周辺(さぬき市前山)
ダムや道の駅ながお周辺に植えられた約500本のソメイヨシノが、美を競うように一斉に咲き誇っている。全長約3キロのウオーキングコースも整備されており、穏やかな水面とピンク色に染まった木々のコントラストも楽しめる。(26日撮影)
玉藻公園(高松市玉藻町)
国史跡に指定されている高松城跡。海水を堀に引き込んだ日本三大水城の一つで、園内の披雲閣や月見櫓などは国の重要文化財。東門を入ってすぐの桜の馬場には、ソメイヨシノなど76本が咲き誇り、春の穏やかな景色が広がっている。(27日撮影)
丸亀城(丸亀市一番丁)
ソメイヨシノを中心に約650本の桜が咲く。江戸時代から現存する木造天守や「扇の勾配」と称される美しい石垣との競演を楽しめる。大手門の近くにある「うるし林」、見返り坂と呼ばれる急な坂道を登った先にある二の丸の桜が例年人気が高い。(29日撮影)
琴電挿頭丘駅周辺(綾川町)
琴電挿頭丘駅周辺は、電車と桜の共演が楽しめるスポット。線路沿いにソメイヨシノが連なり、花びらが舞う中を車体が走り抜けていく光景は格別。近くの橋からは桜の花越しに電車の姿を見下ろす構図となり、車窓からも鮮やかな桜が観賞できそう。(26日撮影)
桃陵公園(多度津町)
金毘羅参詣の海の玄関口や北前船の寄港地として繁栄した町並み、さらに瀬戸内海を見渡せる高台に1500本ほどのソメイヨシノが咲く。コンコース広場では、すり鉢状の斜面がピンク色に。見頃に合わせ、ライトアップとぼんぼりを点灯している。(29日撮影)
栗林公園(高松市栗林町)
紫雲山を借景に池や築山を配した江戸初期の回遊式庭園で、国の特別名勝。園内にはソメイヨシノなどが咲き誇り、中でも商工奨励館前や芝生広場が見どころ。淡いピンク色の花が青々とした緑に映え、情緒あふれる庭園美を創出している。(29日撮影)
鹿の井出水(高松市太田下町)
太田地区には地下から湧き出た「出水」が多く、その中でも最大規模を誇るのがここ。周辺には遊歩道や休憩所が整備されており、地域住民の憩いの場でもある。この季節は桜が美を競い合い、散った花びらが水路を覆い“桜のじゅうたん”をつくる。(26日、香川大、藤川雅也さん撮影)
戸川ダム公園(三豊市財田町)
25日にリニューアルオープンした道の駅たからだの里さいた物産館に隣接。湖畔を約250本の桜が彩り、水面(みなも)に映り込むさまは風情がある。水辺の遊歩道には花をいっぱいにつけた枝が覆いかぶさるように伸び、桜のトンネルをくぐっているよう。(29日撮影)
琴弾八幡宮(観音寺市八幡町)
「日本さくら名所100選」に選ばれている琴弾公園の一角。境内に沿う道路の両脇に桜並木が続き、日本庭園とよく調和する。松林の緑にピンク色の花が映え、春らんまんを演出。日没後はぼんぼりの明かりに夜桜が浮かび上がる。(29日撮影)
鎌田池周辺(坂出市小山町)
鎌田池北側にある約650メートルの遊歩道沿いに、約100本のソメイヨシノが咲き誇る。地元で親しまれている散策コースで、淡いピンク色の花びらが毎春、心身ともにリフレッシュさせてくれる。飯野山(讃岐富士)を背景にした光景を楽しむこともできる。(26日撮影)
蛙子池さくらの森(土庄町肥土山)
小豆島とのしょう観光協会と土庄町が2006年に整備した桜の名所。銚子渓自然動物園「お猿の国」の駐車場から約1キロ南東にある蛙子(かえるご)池まで続く道沿いや池の周辺にソメイヨシノや陽光、大島桜など約千本が植樹されている。(29日撮影)
常盤公園(坂出市坂出町)
坂出市と宇多津町にまたがる聖通寺山の山頂にあり、瀬戸大橋や塩飽諸島が一望できる絶景スポット。約500本のソメイヨシノが一帯をピンク色に染めている。瀬戸大橋や瀬戸内海とコラボレーションする絶景はこの時季、この場所ならでは。(26日撮影)
不動の滝カントリーパーク(三豊市豊中町)
七宝山の南麓、高さ約50メートルの絶壁を流れ落ちる名勝「不動の滝」を望む公園。滝付近のほか、自由広場、芝生広場の周辺に丈の高いソメイヨシノなど約200本が咲き誇る。眼下には三豊平野が広がり、はらはらと舞う花びらのさまは至福のひととき。(29日撮影)
龍桜公園(高松市香川町)
さぬき百景にも選ばれている桜の名所。龍満池に150メートルほど突き出た川東八幡宮のお旅所まで、参道の両脇にソメイヨシノが立ち並ぶ。春のやわらかい陽光に輝く水面に、桜の影が落ちるさまは圧巻。同宮から見下ろす景色も見どころ。(29日撮影)
亀鶴公園(さぬき市長尾名)
東讃きっての桜の名所として知られている。宇佐神社から園内の宮池に浮かぶ亀島まで約300メートルにわたり、堤の両サイドに約200本の桜並木が続く。ここ数日で一気に花が開き、今年も桜のアーチが完成している。池に映る桜の姿も美しい。(26日撮影)
(四国新聞・2021/03/30掲載)