ゴールデンウイーク(GW)が近づいてきた。新型コロナウイルス下だが、大型連休はやっぱり心弾むもの。感染対策を心掛けながら行楽を楽しみたい。香川県内のお薦めスポット、イベントを紹介する。

直島(直島町)


前回の瀬戸内国際芸術祭会期中、「赤かぼちゃ」の前で記念撮影する外国人観光客=2019年4月26日、直島

前回の瀬戸内国際芸術祭会期中、「赤かぼちゃ」の前で記念撮影する外国人観光客=2019年4月26日、直島


 人気のアートスポットが集まる「現代アートの聖地」。直島のシンボル「赤かぼちゃ」や地中美術館など、常設の人気スポットが島内に点在している。現在開催中の「瀬戸内国際芸術祭2022」春会期(5月18日まで)の舞台にもなっており、新たにお目見えする作品も加わって、訪れた観光客らを一層楽しませてくれそう。GW期間中、同美術館など複数の施設で休館日が設けられているので、事前の確認が必要だ。

 【メモ】高松港からフェリーで約1時間。島内の移動は町営バスやレンタサイクルなど。問い合わせは町観光協会 087-892-2299。


直島町観光協会


さぬきこどもの国(高松市香南町)

 高松空港に隣接する児童施設。多彩な遊びを楽しみながら、飛行機の離着陸を間近で見られるスポットとして人気を集める。

 29日は、開園27周年を祝う「開園記念日の集い」を開催。高校生の生け花パフォーマンスや園児による和太鼓演奏などがある。例年、GW期間中に催している「児童館フェスティバル」「こどもフェスティバル」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止に。臨時駐車場は設けず、無料ピストンバスの運行もない。

 【メモ】高松市中心部から車で約35分。問い合わせは同施設 087-879-0500。


さぬきこどもの国


二十四の瞳映画村(小豆島町田浦)


昭和の雰囲気が漂う村内を楽しむ行楽客=2022年4月9日、香川県小豆島町田浦の二十四の瞳映画村

昭和の雰囲気が漂う村内を楽しむ行楽客=2022年4月9日、香川県小豆島町田浦の二十四の瞳映画村


 小豆島出身の作家、壺井栄の小説「二十四の瞳」が1987年に再映画化(田中裕子主演)された際のオープンセットを改築、保存した日本映画と文学のテーマパーク。昭和30年代の雰囲気を再現した映画館「松竹座」では故高峰秀子さんが主演した1954年公開の同映画を常時上映。Cafeシネマ倶楽部では「昭和の給食セット」など懐かしい味が楽しめる。2016年オープンのブックカフェ書肆海風堂(しょしうみかぜどう)では、映画や旅をテーマにした書籍とともに本格的なコーヒーが味わえる。5月末までは物語に登場する子どもの人数と同じ12匹のこいのぼりが菜の花畑に掲揚されている。

 【メモ】池田港から車で約30分、土庄港からは約45分。無休。入場料は中学生以上890円ほか。問い合わせは同映画村 0879-82-2455。


二十四の瞳映画村


ニューレオマワールド(丸亀市綾歌町)

 全22種のアトラクションやキャラクターが登場するパレードが楽しめる中四国最大級のテーマパーク。29日~5月5日には7夜連続で「ソーシャルディスタンスを守って花火ファンタジア」を開催。「奇跡のオーロラショー」と大迫力の花火ファンタジアが連続で観賞できる。子どもに人気の「レオマ恐竜ワールド」には29日~5月8日限定で、恐竜に乗って写真撮影できる「恐竜ライド」や、トリケラトプスなどの恐竜ライドに乗ってエリア内を移動できる「ジュラシックドライブ」もお目見え。

 【メモ】高松自動車道の坂出、善通寺各ICから車で約25分。営業時間は29日~5月2日が午前9時~午後9時、3~5日は午前8時~午後10時。問い合わせはレオマリゾート 0877-86-1071。


ニューレオマワールド


とらまるパペットランド(東かがわ市西村)

 国内唯一の人形劇のテーマパーク。「人形劇場とらまる座」では29日~5月1日は愛知県の劇団「むすび座」が、3~5日は神奈川県の劇団「ひとみ座」が公演する。「とらまる人形劇ミュージアム」では午前11時40分と午後3時からの1日2回、人形劇のミニパフォーマンスが開かれるほか、オリジナル人形を作る工作コーナーも楽しめる。中世ヨーロッパの町並みを2分の1サイズで再現した「ミニチュア児遊館」もある。それぞれ観劇料や入場料が必要。2日は休館。

 【メモ】高松自動車道白鳥大内ICから車で約5分。問い合わせは同ランド 0879-25-0055。


とらまるパペットランド


国営讃岐まんのう公園(まんのう町吉野)


一面に咲き誇るネモフィラ=2022年4月19日、香川県まんのう町吉野の国営讃岐まんのう公園

一面に咲き誇るネモフィラ=2022年4月19日、香川県まんのう町吉野の国営讃岐まんのう公園


 5月8日まで「春らんまんフェスタ」を開催中。約350ヘクタールの広大な園内で、絶え間なく花が楽しめる。青や白色のかれんな花を付けたネモフィラ約55万本は、花巡りの丘など3カ所で見られる。青竜の谷ではジャーマンアイリス約2千本が黄や紫など多彩な色の花を咲かせ、同中旬まで見頃が続く。イベントも盛りだくさんで、同4日に地元団体による音楽会があるほか、同フェスタ期間中は木工やハンモック、トールペイントなどの体験教室、AR(拡張現実)を利用したスタンプラリーなども行う。

 【メモ】高松自動車道善通寺ICから車で約25分。入園料は大人450円、中学生以下無料など。駐車料金が別途必要。問い合わせは同公園管理センター 0877-79-1700。


国営讃岐まんのう公園


父母ケ浜(三豊市仁尾町)

 南北約1キロにわたる夕日の名所の海岸。干潮時に最大で約400メートル沖まで干潟が現れ、波立たなければ潮だまりに風景や人物が鏡のように映り込む。「インスタ映え」スポットとして注目され、「天空の鏡」「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる。風がなく、干潮と日の入りが重なる時間帯がシャッターチャンス。絶景の見頃は市観光交流局のホームページ参照。周辺に飲食店や宿泊施設が続々と誕生している。

 【メモ】高松自動車道さぬき豊中ICから車で約20分。JR詫間駅から市コミュニティーバスで約20分(日曜、祝日は運休)。駐車場は周辺に約350台分。問い合わせは市観光交流局 0875-56-5880。


父母ケ浜(三豊市観光交流局)


(四国新聞・2022/04/26掲載)


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