令和となって初めての元日が間近に迫る中、善通寺市の総本山善通寺(菅智潤法主)では、新年に向けた準備がいよいよ大詰めを迎えている。境内では大勢の初詣客を迎えようと、お守りなどの授与所の開設や露店の設置作業などが慌ただしく進んでいる。元日0:00からは恒例の「年明けうどん」の無料接待が行われる。


迎春準備が大詰めを迎えている総本山善通寺の御影堂=善通寺市


 総本山善通寺では、本尊薬師如来坐像(ざぞう)の「お身ぬぐい」など、12月に入って続いていた迎春に向けた準備も一段落。29日の境内では、授与所の開設に追われる業者や、急ピッチで店舗を設置する露店商の姿が目立った。

 元日の年明けうどんの接待は、初詣を盛り上げるとともに、観光振興につなげようと、市観光協会が毎年開催している。2023年に弘法大師空海の生誕から1250年を迎えることをアピールしようと、今回も1250食を用意する。市特産のダイシモチ麦を練り込んだうどんに、赤い金時ニンジンやかまぼこを添え、遍照閣前で振る舞う。

 また、うどんを食べた人を対象に、地元の特産品や米、日本酒などの賞品が当たる「新春福引」も行われる。

 御影堂では元日0:00から、新年最初の法要・修正会(しゅしょうえ)が営まれる。年末年始は混雑が予想されることから、周辺は31日から3日まで一部で交通規制を行う。

(四国新聞・2019/12/31掲載)

総本山善通寺


所在地 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
TEL 0877-62-0111


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