JR四国が土讃線(多度津―大歩危間)で運行する観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の利用客が21日、運行開始から約3年半で5万人に達した。沿線の駅で地元住民やご当地キャラクターらが列車に手を振って、節目を祝った。


出発する観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に手を振る参加者=琴平駅


 観光列車は2017年4月から週末を中心に運行。車窓の風景や料理、サービスに加え、沿線住民が列車に手を振る温かいおもてなしなどが人気を呼び、リピーターも多いという。

 今年は新型コロナウイルス感染症で約4カ月運休し、利用客も減少したが、コロナの影響があった期間を除けば、運行開始からの乗車率は90%以上で推移。貸し切りを除いた定期運行の利用客が5万人に到達した。

 この日、琴平駅では琴平町のマスコットキャラクター「こんぴーくん」や観光協会職員、町民ら約50人が出迎え。出発する列車に手を振って見送った。横浜市の男性会社員(53)は「四国の景色を楽しみ、おいしい料理を食べながら、鉄道の旅ができることに魅力を感じる」と話していた。

 JR四国は「多くの方に利用していただきありがたい。沿線の方が一生懸命盛り上げていただいたおかげ。次は10万人を目指し頑張りたい」としている。

(四国新聞・2020/09/22掲載)


JR四国「四国まんなか千年ものがたり」


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