香川県三豊市仁尾町の父母ケ浜を舞台に、多彩なアートを通じて地域の魅力を発信する「父母ケ浜芸術祭Vol.0」(父母ケ浜芸術祭ちえんなあれ主催)が31日、開幕した。初日は「アートの可能性について」と題するトークイベントやゲストアーティストで音楽家の小室哲哉さんのライブなどがあった。

 総合プロデューサーの吉川稔さんが進行を務めたトークイベントでは、アートディレクターの吉井仁実さんが「全国に芸術祭はあまたあるが、音楽を目玉に入れることで他と違う芸術祭を実現できるのでは」と期待を込め語った。ゲストアーティストで同芸術祭に作品を出品している慶応大環境情報学部教授の脇田玲さんは「アートは対話を生むことに重要な価値がある」と持論を述べた。

 小室さんのライブは秋の美しい夕景をバックに、午後4時半すぎにスタート。「CAN YOU CELEBRATE?」「My Revolution」など、1980~90年代に一世を風靡(ふうび)した「小室サウンド」を約500人の聴衆に届けた。

 父母ケ浜芸術祭は11月8日までの期間中、音楽や映像、食などのアートの披露とともに、さまざまなトークセッションを予定し、マルシェも出店する。主催者は延べ約3万人の来場を見込んでいる。詳細は公式ウェブサイト〈https://chichibu-artfest.org〉。

(四国新聞・2020/11/01掲載)


父母ケ浜芸術祭Vol.0



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