雲辺寺山頂公園 一層のスリル味わって 大型「天空のブランコ」設置 新たに展望デッキも
「天空のブランコ」「天空のフォトフレーム」が人気を集めている香川県観音寺市大野原町の雲辺寺山頂公園に、新たに大型のブランコと展望デッキがお目見えした。雲辺寺ロープウェイを運行する四国ケーブル(高松市)が今夏から進めていた「年間を通じて楽しめる公園」の整備がひとまず完成した。
大型のブランコはもともと設置を予定していたもので、高さ約3・5メートル、幅約3メートル。1人掛けで2人が並んでこぐことができる。従来のブランコは高さ約2メートルと小ぶりだったが、体格のいい大人も安心して楽しめるサイズ。振れ幅が大きく、大空に飛び出すようなスリル感、爽快感をより一層味わえる。
展望デッキは木製で、縦約5メートル、横約8メートル。大型のブランコを据え付け、手すりを設けている。観音寺市の市街地や燧灘を望む斜面にせり出すように組み立てており、ダイナミックな眺望をさらに間近に満喫できる。素材はブランコも含め、自然と調和するように天然木を使用している。
「天空のブランコ」がブームになり設置の時期を見計らっていたが、紅葉シーズンが終わり、訪れる人が比較的少なくなる今月上旬、工事に着手し、13日に完工した。従来のブランコは近くの小高い場所に移設し、引き続き乗ることができる。
ブランコマニアという東京都港区の大学3年、三枝真(まな)さん(21)は、インスタグラムで知った友人に教えてもらい、同じ大学の女子学生グループ4人で16日に来訪。公園は雪化粧していて「寒いけど景色がとてもきれい。来てよかった。大きいブランコはちょっと怖いくらい。暖かい季節にまた来てみたい」と満足そうにほほ笑んだ。
四国ケーブルは、公園で冬季に営業していた県内唯一の人工スキー場「スノーパーク雲辺寺」の閉鎖を決めたが、代わりに子ども向けにそりなどの雪遊びができるスポットを来年1月に設ける予定にしている。
(四国新聞・2020/12/19掲載)