JR丸亀駅の改札口前の天井に、丸亀市の愛好家らが作った伝統的な「さぬきの凧(たこ)」がお目見えした。七福神や武者などの絵柄の色鮮やかな和凧が迎春ムードを盛り上げている。


JR丸亀駅の天井に飾られ、迎春ムードを盛り上げる和凧=香川県丸亀市浜町

JR丸亀駅の天井に飾られ、迎春ムードを盛り上げる和凧=香川県丸亀市浜町


 丸亀市観光協会が行っている恒例の展示。日本の凧の会や讃岐凧天揚会、讃岐凧クラブの会員ら5人(故人を含む)が手掛けた五つの凧を、天井のぶどう棚(高さ約4メートル)につるした。

 凧は大きいもので縦1・8メートル、横1・2メートル。小さいものでも縦1・5メートル、横0・9メートルある。五条大橋で対決する牛若丸と弁慶や、源義経の「八艘(はっそう)飛び」などを描いており、丸亀京極家の家紋「四つ目結」が入っただるまも目を引く。乗降客らは天井を見上げ、新年を彩る昔ながらの凧を写真に収めていた。

 この年末年始は新型コロナウイルスの影響で、JR丸亀駅を利用する帰省客や観光客は減少が見込まれるが、丸亀市観光協会は「コロナ禍にあっても、しばしの間、正月の風情を感じていただけたら」としている。来年2月7日まで展示する。

(四国新聞・2020/12/26掲載)



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