前山の魅力、巡り感じて さぬき、住民団体がマップ 自然美や史跡を紹介
さぬき市前山地区の活性化に取り組む「前山地区いきいき事業協議会」は、さぬき市前山地区の散策マップを作製した。緑豊かな美しい自然や歴史を感じられる散策コースを紹介しており、前山地区いきいき事業協議会の寒川巧会長は「マップを手に巡り、前山地区の魅力を感じてもらえたらうれしい」と話している。
前山地区は市南部に位置する地域で、遍路関連の史料を展示する「おへんろ交流サロン」や、道の駅「ながお」などがある。マップの作製は、豊かな自然や歴史が残る地域の魅力について、地区外の人はもちろん、地域の人にも再認識してもらえればと初めて企画した。
マップでは、「おへんろ交流サロン」を発着点とする五つの散策モデルコースを紹介。おへんろ交流サロンのすぐ近くに位置する前山ダムのダム湖を周回する約3キロのファミリー向けから、全行程が約15・4キロに上り、自然豊かな渓谷や昔ながらの遍路道も通る健脚者向けまで、各コースを所要時間も交えて分かりやすく示している。
マップの裏面には、各コースの道中にある寺社や遍路関連の石造物、渓谷などの見どころを写真付きで掲載。おへんろ交流サロンの施設概要や、地域の主なイベント、花の見頃、エリアにある飲食店や道の駅などの情報も盛り込んだ。
B3判を8千部作製。ポケットに入れて持ち運べるサイズまで折り畳める。おへんろ交流サロンや道の駅「ながお」などで無料配布しているほか、前山地区の約120世帯には全戸配布した。
おへんろ交流サロンでは、2月28日までマップの展示会を開催しており、2月14日にはおへんろ交流サロンの片桐孝浩館長がマップに掲載されている文化財や自然、歴史などについて説明を行う。時間は10:00から1時間程度を予定している。
(四国新聞・2021/01/29掲載)