丸亀高校(香川県丸亀市六番丁)の生徒グループとうどん製造販売の「めりけんや」(宇多津町)が連携し、丸亀名物「骨付鳥」味の菓子商品を開発、1日から販売が始まった。生徒が香川の新しい土産品として同社に商品開発を提案し、パッケージのデザインを手掛けた。同校から見える丸亀城の崩落した石垣の修復に貢献したいとの思いから、1袋の売り上げごとに10円が寄付に充てられる。


自身が企画やデザインを手掛けた新商品をPRする丸亀高の生徒たち=JR丸亀駅

自身が企画やデザインを手掛けた新商品をPRする丸亀高の生徒たち=JR丸亀駅


 コラボ商品は、うどんを揚げた同社の菓子商品「揚げぴっぴ」の骨付鳥味。開発に携わった生徒は昨年度に同校の課題探求活動の授業で「お土産プロジェクト」に取り組んだ当時の1年生6人のグループで、今あるものの組み合わせで新たな価値を生み出そうと土産物を調査する中、骨付鳥と揚げぴっぴに着目した。

 昨年8月に同社に提案を申し出て、共同開発がスタート。丸亀城の天守と石垣のシルエットを入れたデザインを検討する際、生徒から「崩落した石垣の修復に役立てないか」との意見が上がり、同社も地域貢献として売り上げの一部を石垣修復の支援金に充てることになった。

 販売初日の1日、グループのうちの生徒4人がJR丸亀駅でPR活動を実施。駅の利用客に試食を勧め、「骨付鳥味の揚げぴっぴ。おいしいですよ」「丸亀高校とのコラボ商品です」とアピールした。

 骨付鳥のデザインは、ほかの商品を調べたところ、黒色や赤色を使った“がっつり”したものが多かったため、反対にやわらかい印象を与える色使いにした。同校2年の岡崎孝哉さんは「一目見て『香川のお土産にはこれがいい』と買ってもらえるような自信作。丸亀城と石垣について、もっといろいろな人に知ってもらえれば」と話していた。

 価格は410円。県内の四国キヨスクの主な売店や高松空港の土産売り場などで取り扱っている。

(四国新聞・2019/04/03掲載)


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