ナシ、甘くシャリシャリ 観音寺で直売所オープン 例年より早く最盛期
香川県内を代表するナシの産地、香川県観音寺市豊浜町でナシの直売所がオープンした。今年は少雨の影響で小玉傾向だが、糖度は十分で、甘くシャリシャリとした食感を楽しめる。例年になく早く出荷の最盛期を迎えており、収穫したてのナシを買い求める人たちが連日、朝から長い列を作っている。
観音寺市の豊南地区のナシは「ホウナンの梨」のブランドで知られる。直売所は香川県農業協同組合が和田支店の敷地内に5日に開設。収穫が始まった早生(わせ)品種の「幸水」を贈答用の箱詰め、自宅用の袋入りで用意し、サイズごとに並べている。
6日にはオープニングフェアとして「さぬき讃サンはなやか大使」の高橋美羽さん(20)が訪れ、来店客にノベルティーグッズを配布した。
県農協によると、豊南地区では今年、37軒の農家が約25ヘクタールでナシを栽培。主力の「幸水」は開花が例年より1週間から10日ほど早く、授粉や摘果の作業も前倒しとなった。初出荷は7月29日で、お盆ごろには収穫を終えそうという。今月後半からは「豊水」、続いて「あきづき」に品種が切り替わり、順次出回る。
直売所の営業時間は9:00~17:00。9月中下旬まで無休で開いている。この時季限定で、ナシを使ったソフトクリームも販売し、人気を呼んでいる。
県農協の担当者は「生産者が愛情を込めて育てたナシを食べて、暑い夏を乗り切ってほしい。品種ごとの味の違いも楽しんでもらえれば」と話している。
(四国新聞・2021/08/10掲載)
ナシの直売所
所在地 | 香川県観音寺市豊浜町和田甲460(香川県農業協同組合和田支店の敷地内) |
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営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 無休(2021年9月下旬まで) |
TEL | 0875-52-2154 |