優れた県産品を表彰する「かがわ県産品コンクール」の2021年度入賞産品が決まった。最優秀の知事賞4点には、食品部門でまめまめビール(小豆島町)の「くろまめまめ」、菓子・スイーツ部門でかねすえ(高松市)の「武営(ぶえい)さん」、一般部門は一和堂工芸(同)の「香川漆器~5つの技!動物園シリーズ~」、オリーブ部門ではFURYU MINORIGELATO(小豆島町)の「オリーブホワイトチョコ塩サブレサンド」が選ばれた。

 コンクールは全国に魅力を発信できる県産品を掘り起こすのが狙い。19回目の今回は4部門に計106点の応募があった。内訳は食品42点、菓子・スイーツ23点、一般25点、オリーブ16点。審査の結果、知事賞と優秀賞各4点を選んだ。

 くろまめまめは、小豆島産のしょうゆのもろみを使った黒ビールで、もろみの塩分によるドライな飲み口が特徴。独特の甘みやコク、香ばしさを楽しめ、本来廃棄物となるもろみを活用した点も高評価を得た。


くろまめまめ


 武営さんは、「香川県独立の父」と称される高松市出身の中野武営(たけなか)を商品名に用いた焼き菓子。県産のもち米「クレナイモチ」、希少糖や和三盆糖、坂出金時イモなど香川の食材をふんだんに使用している。


武営さん


 香川漆器~5つの技!動物園シリーズ~は、蒟醤(きんま)や存清(ぞんせい)など香川漆器の5技法で作ったカップ。漆器を身近に感じてもらおうと、キリンやウシなどの動物柄をデザインしたユニークな発想が評価された。


香川漆器~5つの技!動物園シリーズ~


 オリーブホワイトチョコ塩サブレサンドは、小豆島産の新漬けオリーブのペーストとオリーブオイルを使ったジェラートを、塩サブレで挟んだ。秋から冬が販売期のオリーブを夏場も味わうことができる。


オリーブホワイトチョコ塩サブレサンド


 28日、香川県庁で表彰式が行われ、浜田知事が受賞者に賞状を手渡した。入賞産品は、高松市の栗林公園内のかがわ物産館「栗林庵」で10月1日から販売予定のほか、県ホームページなどでもPRする。

 知事賞以外の入賞産品は次の通り。

 【優秀賞】食品「讃岐たこジャーキー」(平井料理システム)▽菓子・スイーツ「100%SOYプレミアム生キャラメル」(ハラシモベース)▽一般「丸亀うちわ銘々皿」(茂木団扇)▽オリーブ「オリーブ牛(金ラベル) 牛肉の角煮」(みそしゃぶ専門店 でんでん太鼓)

(四国新聞・2021/09/29掲載)


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