庵治石作品、個性豊かに 牟礼の資料館で企画展
香川県高松市庵治、牟礼両町の石彫作家の作品を集めた企画展「石の里のアーティストたち『テーマ庵治石』Part20」が香川県高松市牟礼町の市石の民俗資料館で開かれている。全国的に知られる庵治石の風合いを生かした個性豊かな作品が並び、来場者を楽しませている。11月7日まで。
企画展は、庵治石に親しみつつ、その美しさや石工たちの高度な技術を感じてもらおうと毎年開催。「庵治石」をテーマとしてからは今回で20回目で、芝生広場に約10人が出品している。
このうち、アキホ・タタさんの「天神丸」は、庵治の石製品を大阪に運んでいた先祖の船をイメージ。波を切って進む船の姿を表現しており、赤や青など鮮やかな色を用いた独自の作風が光る。毎年ユーモアのある作品が特徴的な岩田一輝さんの「無題」は、3個の自然石の上部にそれぞれ1枚の薄い布をかぶせたかのような繊細な作り。晴れた日には、光の加減でより美しく輝くという。10月24日には作家による作品解説もある。
館内では庵治で制作経験がある米国の彫刻家ショーン・ブラウンさんとデウィット・ゴドフリーさんを紹介する「庵治を愛したアメリカ人」を併催。庵治町滞在時に制作した作品のほか、マケット(模型)や制作風景の映像など貴重な資料がそろっている。10月31日は色紙の帯を組み合わせてゴドフリーさんの作品のような模型作りに挑戦するワークショップ(有料、要予約)も開催する。
(四国新聞・2021/10/19掲載)
企画展「石の里のアーティストたち『テーマ庵治石』Part20」
石の民俗資料館
所在地 | 〒761-0121 高松市牟礼町牟礼1810 |
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開館時間 |
9:00~17:00(入室は16:40まで) |
休館日 | 月曜日(月曜日が休日の場合、その翌平日) |
TEL | 087-845-8484 |