香川県仲多度郡多度津町を舞台にした芸術イベント「たどつアートフェスティバル」が11月20日から、多度津町大通りの旧中国銀行多度津支店跡など8会場で初めて開かれる。多度津町出身の作家を中心に香川県内外16組が絵画や陶芸、彫刻などの作品を展示。来場者に芸術の秋を満喫してもらう。11月28日まで。無料。


旧銀行跡に陶芸作品を展示する黌農さん=香川県仲多度郡多度津町大通り

旧銀行跡に陶芸作品を展示する黌農さん=香川県仲多度郡多度津町大通り


 新型コロナウイルスの影響で多くのイベントや展示会が中止になる中、芸術に触れながら町歩きも楽しめる機会ができればと、町文化体育振興事業団が設立30周年を記念して企画。旧中国銀行多度津支店跡のほか、海岸寺、町立資料館、サクラートたどつなどに会場を設けた。

 メインとなる旧中国銀行多度津支店跡には7組が出展。営業時の面影を残す取引カウンターや金庫などを展示スペースとして活用する。地元の陶芸家、黌農(こうのう)美重子さんは1階の商談スペースにつぼや皿など約10点を飾り、「銀行に自分の作品が並ぶのは不思議な感覚」と話した。


旧銀行跡に絵封筒や4こま漫画の原画を飾るニシダさん

旧銀行跡に絵封筒や4こま漫画の原画を飾るニシダさん


 三豊市のイラストレーター、ニシダシンヤさんは3階にある畳敷きの談話室が展示場所。「手書きの良さを伝えたい」とライフワークにしている絵封筒に加え、スマートフォン用サイト「四国新聞ニュース&スポーツ」で連載中の4こま漫画「かまタマくん」の原画などを披露する。

 公開時間は会場によって異なる。旧中国銀行多度津支店跡や海岸寺では作品制作などのワークショップ(一部有料)がある。新型コロナの感染対策も講じる。問い合わせはサクラートたどつ0877-33-3330。

(四国新聞・2021/11/20掲載)


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