四国霊場71番札所・弥谷寺(香川県三豊市)から77番札所・道隆寺(香川県多度津町)までの7カ寺は、手水(ちょうず)舎の鉢に花などを浮かべる「花手水」を行っている。30日まで。


カーネーションなどの花が鉢を彩る「花手水」=香川県善通寺市弘田町、甲山寺

カーネーションなどの花が鉢を彩る「花手水」=香川県善通寺市弘田町、甲山寺


 花手水は、新型コロナウイルスの感染防止のため三が日後に初詣に訪れる人にも、新年ならではの華やかな雰囲気を味わってもらおうと7カ寺が企画。善通寺市などの生花店が各寺の鉢を飾り付けた。

 74番札所・甲山寺(香川県善通寺市弘田町)では、縦約1・2メートル、横約2・1メートルの鉢にカーネーションや葉ボタン、キクなど5種類ほどの花が浮かんでいる。柳の枝に紅白の餅を付けた正月の縁起物「柳もち」や小さなウサギの置物も飾っている。

 7カ寺を参拝する「七カ所まいり」は、八十八カ所霊場を全て巡ったのと同じご利益が得られるといい、甲山寺は「鉢の違いを楽しみながら7カ寺を巡ってほしい。これをきっかけに寺を身近に感じてもらいたい」としている。

(四国新聞・2022/1/9掲載)


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