香川県仲多度郡多度津町を舞台にした芸術イベント「たどつアートフェスティバル」が5日に開幕した。町にゆかりのある作家10人が町地域交流センター(同町栄町)など4会場にアクリル画や漆造形、写真などを展示。初日は香川大学の学生でつくる地域活性化プロジェクト「たどつまちLabo」のメンバーが桜川沿いに趣向を凝らした竹明かりを並べ、秋の祭典の幕開けを彩った。


「たどつアートフェスティバル」に竹明かりを出展した香川大の学生=多度津町大通り

「たどつアートフェスティバル」に竹明かりを出展した香川大の学生=多度津町大通り


 同フェスは、芸術に触れながら町歩きも楽しめるイベントにしようと、町文化体育振興事業団が設立30周年の昨年からスタート。今年は同センターのほか、サクラートたどつ(同町大通り)や民間ギャラリーなどに作品を飾り付けた。
 香川大生のプロジェクトは初めて参加。経済、創造工両学部の1、2年生17人が在籍しており、9月17、18日に町内の子どもらを対象に竹明かり作りのワークショップを開くなどして準備を進めてきた。
 旧町役場庁舎近くから桜川北側の遊歩道沿いに約200本の竹明かりを並べており、リーダーの石村英理さん(19)は「桜川はまちのシンボルだけど、あまり有効に活用されていないと思って企画した。歴史的な街並みにもぴったりだと思う」と笑みを浮かべた。
 同フェスは13日まで。香川大生の竹明かりは12日にもお目見えし、午後4時30分から同8時まで川沿いの通りを照らす。同町では今月を「アートフェスティバル月間」とし、12日に同町西白方の海岸寺で開かれる「おさかなマルシェ」などさまざまなイベントを展開する。問い合わせはサクラートたどつ〈0877-33-3330〉。

(四国新聞・2022/11/08掲載)


たどつアートフェスティバル



関連情報