香川県内で活動する陶芸家の作品を展示販売する「讃岐のやきもの展」が3日、高松市栗林町の栗林公園商工奨励館で始まった。暮らしを彩る食器や花器など作家の個性が光る逸品が並び、大勢の観光客らでにぎわっている。7日まで。


個性豊かな陶芸作品を手に取って品定めする来場者=香川県高松市栗林町、栗林公園商工奨励館

個性豊かな陶芸作品を手に取って品定めする来場者=香川県高松市栗林町、栗林公園商工奨励館


 県陶芸協会(伊藤信夫会長)が、陶芸文化の振興につなげようと毎年ゴールデンウイークに開催。53回目となる今回は、県内に窯を構える会員11人が計約千点を出品した。
 会場にはマグカップや小鉢、平皿などの小品をはじめ、香炉、シーサーやウサギの置物といった多彩な作品がずらり。さぬき市志度の凝灰岩などを使った淡い青色が特徴の花器や、朱色の漆を施した食器も並び、来場者は手に取ったり、作家から話を聞いたりしてじっくりと品定めをしていた。
 東京から観光で訪れた会社員白土智子さん(30)は「作家によってデザインが全然違うので見ていて楽しい」と笑顔。伊藤会長は「新緑が美しい園内で香川の陶芸に触れて興味を持ってもらえたら」と来場を呼びかけた。
 5日までろくろと手びねりが体験できる陶芸教室を開き、お茶席(いずれも有料)も設ける。

(四国新聞・2023/05/04掲載)



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