香川県小豆郡土庄町の小豆島霊場総本院でボダイジュの花が見頃を迎えている。淡く黄色いかれんな花が風に揺れ、甘い香りが周囲に漂い、訪れたお遍路さんらの心を和ませている。見頃は20日ごろまで。


淡い黄色のボダイジュの花を見上げるお遍路さんら=香川県小豆郡土庄町、小豆島霊場総本院

淡い黄色のボダイジュの花を見上げるお遍路さんら=香川県小豆郡土庄町、小豆島霊場総本院


 ボダイジュは中国原産でシナノキ科の落葉高木。同院によると、木は有志の寄贈で1967年以降に植えられたとみられ、現在、高さは約7メートル。毎年5月下旬から花を咲かせ始め、6月中旬には無数の小さな花が房状になって垂れ下がり、お遍路さんや地元住民の視線を集めている。
 現在、ほぼ満開となっており、お遍路さんらが「甘い香りで気持ちが落ち着く」「穏やかな黄色が上品な印象」などと声を上げながら、写真に収めるなどしていた。
 同院は「建物の裏側にあるので気付かずに通り過ぎる人も多い。多くの人にゆっくり見ていってもらえれば」としている。

(四国新聞・2023/06/13掲載)



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