高松市を訪れた外国人観光客をサポートする学生のボランティアガイド「高松外国人観光客お助け隊」(STT)がこのほど発足し、20日から本格的に活動を開始した。初日のこの日は、JR高松駅(香川県高松市浜ノ町)で、メンバーが駅に降り立った外国人観光客からの問い掛けに、一つ一つ丁寧に対応。ジェスチャーを交えながら英語でコミュニケーションを取り、外国人観光客の旅の手助けに努めた。


外国人観光客の問い掛けに対応するお助け隊のメンバー=香川県高松市浜ノ町、JR高松駅

外国人観光客の問い掛けに対応するお助け隊のメンバー=香川県高松市浜ノ町、JR高松駅


 県内を訪れる外国人観光客が急増していることから、受け入れ体制を整え、高松での快適な観光を支援しようと、市がSTTを2月に立ち上げ。これまで、外国人観光客のニーズ調査や同駅などの現地調査を行い、活動開始への準備を進めてきた。

 メンバーは現在、香川大や高松大などの学生ら10人で構成。この日は、そろいの水色のTシャツを着用した6人が、「Do you need help?」などと記した看板を手に同駅前に立ち、外国人観光客からバスやフェリーの乗り場を尋ねられると、地図を示すなどしながら場所や行き方を説明していた。

 今後は、駅前での声掛けのほか、国際的なスポーツ大会やイベント、クルーズ船の来港などで訪れた外国人観光客らへのガイドにも取り組む予定。

 隊長で香川大工学部3年の大西弘扇(くみ)さん(20)は「外国人観光客の不安や悩みを解消し、『高松にまた来たい』と思ってもらえるようなガイドを心掛けたい」と笑顔で話していた。

(四国新聞・2019/07/21掲載)


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