貴重な竹の花“満開” 栗林公園で2年連続 来月初旬まで見頃
国の特別名勝・栗林公園(香川県高松市栗林町)で、竹の花が咲いているのが見つかった。竹の花は、60~120年ほどの周期で咲くとされ、同園での開花は昨年5月の皐月亭周辺に続いて2年連続。来園者は、貴重な光景を眺めたり、写真に収めたりして楽しんでいる。見頃は12月初旬まで。
今回、竹の花が咲いたのは1965年開設の古民芸館の中庭。200平方メートルほどの広さの中庭には、約60本のクロチク(黒竹)が植栽されており、“満開”の状態となっている。
同園の職員が8日午後、巡視の際に開花を確認。園のX(旧ツイッター)に写真を投稿したところ、問い合わせが相次いでいるという。中庭は来園者の立ち入りを禁止しているため、花を付けた竹を花瓶に挿して館内に展示している。
竹はイネ科の植物で花びらはなく、2~2・5センチほどの乳白色のおしべが複数本垂れ下がり、花が咲いた後は枯れるとされている。実際、昨年5月に皐月亭周辺で開花したウンモンチクは、1カ月程度で枯れたものもあるという。
同園は「古民芸館に立ち寄ったついでにぜひ珍しい竹の花を観察してほしい」としている。
(四国新聞・2023/11/20掲載)