香川県小豆郡小豆島町田浦の観光施設「二十四の瞳映画村」内に20日、フィギュアメーカー最大手の海洋堂(大阪府)が公認する「フィギュアギャラリー海洋堂」がオープンした。アニメのヒーローや阿修羅(あしゅら)像など多彩なフィギュア約90体を展示。村内の郷愁を誘う昭和期の建築物などと一体となって、観光客を呼び込む。


宮脇社長(左端)の説明を受けながらフィギュアを観賞する松本町長(左から2人目)ら=香川県小豆郡小豆島町田浦、二十四の瞳映画村内「フィギュアギャラリー海洋堂」

宮脇社長(左端)の説明を受けながらフィギュアを観賞する松本町長(左から2人目)ら=香川県小豆郡小豆島町田浦、二十四の瞳映画村内「フィギュアギャラリー海洋堂」


 海洋堂公認のギャラリーは県内初。先鋭的な企画と、リアルで躍動感あふれる独自の造形表現で生み出される同社のフィギュアにはファンやコレクターが多く、海外でも高い評価を受けている。

 ギャラリーの広さは48平方メートル。「北斗の拳」や「エヴァンゲリオン」などアニメのヒーローや、「シン・ゴジラ」「エイリアン」など映画の主人公、動物などのほか、阿修羅像や鳥獣戯画を題材にしたフィギュアも並ぶ。造形師の作業部屋を再現したコーナーもある。展示品の大半は販売も行っている。


ギャラリーに並ぶ多彩なフィギュア

ギャラリーに並ぶ多彩なフィギュア


 この日、映画村を運営する岬の分教場保存会理事長の松本町長や海洋堂の宮脇修一社長らが出席して神事などを行い、ギャラリーオープンを祝った。

 松本町長は「近年は訪日外国人客が増えているが、中でも東南アジアの人たちにフィギュアの人気が高い。映画だけではない映画村の魅力を発信していければ」とギャラリー開設の意義を語った。宮脇社長は「映画村は日本建築の模型のよう。今回のオープンを機に、映画の世界とフィギュアの世界が一緒になって多くの人に刺激を与えていければいい」と話した。

 式典後には観光客が早速入場し、大阪市から訪れた男性会社員(52)は「どのフィギュアもかっこいい。古いヒーローから動物までいろいろあるが、アニメキャラが一番興味を引かれる」と目を輝かせていた。

 ギャラリーは入場無料だが、映画村入村料が必要。問い合わせは同村〈0879(82)2455〉。

(四国新聞・2019/07/21掲載)

フィギュアギャラリー海洋堂


所在地 香川県小豆郡小豆島町田浦(「二十四の瞳映画村」内)
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
TEL 0879-82-2455(二十四の瞳映画村)
入場料 入場無料(映画村入村料が必要)


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