22日の冬至に合わせ、香川県産金時ニンジンと高知県産ユズの両県特産品を使ったしっぽくうどんを香川県内のうどん店で提供するコラボフェアが始まった。寒い季節に体の内側から温めるうどんでおいしさを伝え、農産物の消費拡大につなげる。31日まで。


香川の金時ニンジンと高知のユズを受け取る香川社長(左から2人目)=香川県綾歌郡綾川町滝宮、道の駅滝宮

香川の金時ニンジンと高知のユズを受け取る香川社長(左から2人目)=香川県綾歌郡綾川町滝宮、道の駅滝宮


 フェアは、夏の徳島県産スダチとのコラボに続く冬の企画として、かがわ農産物流通消費推進協議会と県農協、高知県ゆず振興対策協議会の3者が昨年から開催しており、今年で2回目。今回、うどん用県産小麦を使用する「さぬきの夢応援店」登録の49店のうち、昨年より3店多い6市町の14店が参加し、それぞれの店でオリジナルのしっぽくうどんを販売する。
 使用する金時ニンジンは香川県産品が全国シェア8割超を占めており、西洋ニンジンに比べて色が赤く、甘みが強いのが特徴。高知県産ユズも約6割と日本一のシェアがある。高知県農協によると今年は猛暑などの影響で小玉傾向にあるものの、味も収穫量も例年通りよい出来という。
 この日は綾川町滝宮の道の駅滝宮内のうどん店「さぬきうどんの駅綾川」でセレモニーがあり、香川、高知両県の関係者が同店を運営する民サ麺業の香川隆昭社長に金時ニンジンとユズを贈呈した。県農協の岡原貴久販売戦略課長は「香川と高知を代表する農産物を、たくさんの人に食べてもらいたい」とあいさつ。香川社長は「具のうまみがだしに溶け込むしっぽくに、ユズの酸味と香りが加わったうどんを楽しんでほしい」と話した。
 フェアに参加しているうどん店は、県のホームページで確認できる。

(四国新聞・2023/12/23掲載)


関連情報