カトーレック(東京)が運営を支援する「四国村ミウゼアム」(香川県高松市屋島中町)が、メセナ(企業等による芸術文化活動への支援)の認定制度「This is MECENAT 2024」に選ばれた。県関係では本年度唯一の認定。「人々の営みや生き様(ざま)を後世に伝える」という活動テーマなどが高く評価された。


「This is MECENAT 2024」に認定された四国村ミウゼアム=高松市屋島中町

「This is MECENAT 2024」に認定された四国村ミウゼアム=高松市屋島中町


 同制度は、企業メセナの社会的意義や存在感を示そうと、企業メセナ協議会(東京)が2014年に創設。認定した活動にはメセナマークを発行するとともに、専用サイトで情報発信を行っている。本年度は全国で177件の活動を認定した。
 四国村ミウゼアムは、江戸から大正時代にかけて建てられた四国の古民家や作業小屋などを移築・展示する屋外博物館として1976年に開館。33棟の建物と約2万点の民具を展示しており、年間の来場者は約4万人。県内の小学校を中心に校外学習で利用される機会も多く、四国が育んだ伝統産業や当時の人々の暮らしぶりを伝えている。
 2022年には施設をリニューアルし、エントランス棟「おやねさん」を新築したほか、村内の展示や建物の解説盤、案内表示も全面的に刷新。5カ国語(日、英、仏、中、韓)の音声ガイドなども導入し、増加するインバウンド(訪日客)の案内にも力を入れている。
 同社の担当者は「評価いただけて光栄。昔の暮らしや伝統文化を伝える活動に引き続き取り組んでいきたい」としている。

(四国新聞・2024/07/27掲載)


四国村ミウゼアム



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