創業235年。蔵に住み着いた酢酸菌により自然発酵が行われる日本古来の醸造法「静置発酵法」で、良質な食酢を造り続ける。じっくり時間をかけて発酵・熟成させた酢は、酸味の中にまろやかさとコクのある味わいに仕上がり、地元を中心に全国で愛される。


手間暇かけて造られた上質な酢や独特の粘度が特徴のソース

手間暇かけて造られた上質な酢や独特の粘度が特徴のソース


 旧さぬき市神前村に酒屋として創業。2代目で酢の醸造に業種を変えると、培った技術を生かし、40~50年前にはソースや麺類の品質改良剤の製造にも乗り出した。容器から出にくいほど粘度の高いゼリー状のソースは、鉄板上で調理を行うお好み焼き屋に、作業時間短縮にもつながる品質改良剤はうどん店に、長年重宝されている。
 核家族化に伴いサイズ展開を増やすなど、時代のニーズにも臨機応変に対応。6代目の溝渕圭朗社長(54)は「派手な商売ではないが、コツコツと変わらぬ味を届けたい」と話す。


高松市仏生山町の本社と溝渕社長

高松市仏生山町の本社と溝渕社長


(四国新聞・2024/08/04掲載)

神崎屋


所在地 香川県高松市仏生山町乙49
営業時間 午前8時~午後5時
定休日 土、日曜、祝日
TEL 087-889-0405


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