豊島「唐櫃の棚田」幻想的に 香川県がライトアップ
香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃の「唐櫃の棚田」をライトアップするイベントが23日、始まった。山の中腹から下方の海に向かって広がる棚田のあぜに、無数の発光ダイオード(LED)を設置。夜間に赤や青などの輝きを放って田んぼを浮かび上がらせ、眼下を行き交う船の光跡とも相まって周囲に幻想的な雰囲気を演出している。12月1日まで。
唐櫃の棚田は、耕作放棄地になっていた約4ヘクタールを初回の瀬戸内国際芸術が開幕するまでに再整備しようと、2009年に地元住民らが修復。海から見ても山の中腹から見ても美しい姿を取り戻した。22年2月には県の「さぬきの棚田20選」の一つに選ばれた。
ライトアップは、棚田の保全活動に関心を高めてもらうとともに、地域活性化にもつなげようと県が企画した。3月の堂谷東の棚田(綾川町西分)に続く2回目で、あぜの総延長2・2キロに計1100個のLEDを設置。これに、地元の子どもたちらが島をイメージしてカバーをデザインしたライト100個も追加した。
点灯は午後5時から同9時まで。15分ごとにライトの色が赤、青、緑、金色と変化していく。
(四国新聞・2024/11/24掲載)