日差しもすっかり春めいて、今年も桜が鮮やかに開花しました。見頃を迎えた香川県内の名所を紹介します。門入の郷(さぬき市)、常盤公園(坂出市)などは5日付で掲載します。

公渕森林公園(香川県高松市東植田町)

 ソメイヨシノなど約5千本が咲き誇り、メインストリートでは満開の桜並木が来園者を出迎える。チューリップと桜の共演も見どころ。6日までの夜間のライトアップでは、道なりに飾り付けたちょうちんに明かりがともり、昼間とは違った幻想的な空間が広がる。(3日撮影)



金丸座周辺(香川県仲多度郡琴平町)

 4日に「第38回四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開幕する旧金毘羅大芝居・金丸座。周辺には、歌舞伎開催に合わせてカラフルなのぼりが立ち並び、満開のソメイヨシノと共に、全国から訪れる歌舞伎ファンらを出迎えている。(3日撮影)



亀鶴公園(香川県さぬき市長尾名)

 宇佐神社と園内の宮池に浮かぶ亀島を結ぶ約300メートルの桜並木が人気のスポット。見頃が終わるまで午後6時からライトアップも楽しめる(同9時まで)。6日には同神社恒例の「鎮花祭(はなしずめのまつり)」があり、平安衣装の行列が桜の下を練り歩く。(特別な許可を得てドローンで3日撮影。撮影は東かがわ市のNPO法人「輝」)



不動の滝カントリーパーク(香川県三豊市豊中町)

 高さ約50メートルの断壁を流れ落ちる「不動の滝」をソメイヨシノの枝越しに望む。滝と桜が織りなす絶景に、デイサービスのお年寄りたちが顔をほころばせる。自由広場付近では、つり渡された約40匹のこいのぼりが桜並木を背景に春風に吹かれている。(2日撮影)



玉藻公園(香川県高松市玉藻町)

 東門を入ってすぐの「桜の馬場」にはソメイヨシノやシダレザクラなど76本が咲き誇り、春の陽気に誘われて多くの花見客が訪れている。夜間の無料開放は6日まで。約150個のぼんぼりに明かりがともり、幽玄な雰囲気が漂う中、思い思いに園内を散策できる。
(3日撮影)



朝日山森林公園(香川県三豊市高瀬町)

 車道、遊歩道に桜のトンネルが続く。山肌を覆うのはソメイヨシノを中心に約2千本。山頂から望む麻盆地や三豊平野の風景は街の喧噪(けんそう)を忘れさせてくれる。「桜まつり」が6日まで開催中。午後10時ごろまでライトアップされた夜桜を堪能できる。(2日撮影)



西行法師の道(香川県坂出市青海町)

 五色台トンネルを西に抜け、さぬき浜街道を少し進むと目に飛び込んで来る人気スポット。1168年、西行法師が崇徳上皇をまつる白峯御陵を訪れた際に通ったという約1・3キロの参道で、道沿いに並ぶ法師や上皇の歌碑88基の上で満開の桜が風に揺れている。(2日撮影)



龍桜公園(香川県高松市香川町)

 龍満池に150メートルほど突き出た川東八幡宮の御旅所まで、参道沿いにソメイヨシノが立ち並ぶ。石灯籠との対比は圧巻で、日差しを受けて輝く水面に桜の影が落ちるさまも一興。塩江街道沿いの堤の桜も咲き、行き交う人々の心を和ませている。(1日撮影)



殿川ダム公園(香川県小豆郡小豆島町中山)

 伝法川上流の殿川ダム周辺に整備された約1万3500平方メートルの公園にソメイヨシノなど約110本が植えられている。標高約140メートルの高台ながら日当たりが良く、島内の他地域より満開が早い。花が押し合うように咲き誇り、堤や土手を包んでいる。(3日撮影)



前山ダム周辺(香川県さぬき市前山)

 前山ダムや道の駅ながお周辺に約500本のソメイヨシノが立ち並ぶ。穏やかな湖面とピンク色に染まった木々のコントラストは一興。周囲には全長約3キロのウオーキングコースが整備されており、家族連れらが散策を楽しんでいる。
(1日撮影)



琴弾公園(香川県観音寺市八幡町)

 「日本さくら名所100選」の地に選ばれた銭形砂絵のある名勝。日本庭園沿いにソメイヨシノの並木が続く。琴柱池(ことじいけ)に架かる朱塗りの反り橋とピンク色の花の取り合わせが絵になる。ぼんぼりの灯に浮かぶ夜桜を眺めながらそぞろ歩くのもいい。(2日撮影)



鹿の井出水(香川県高松市太田下町)

 住宅街にある桜の名所。ソメイヨシノなど約25本が立ち並ぶ。水面に映る桜の美しさもさることながら、淡いピンクのアーチの下をコイが優雅に泳ぐ光景は絵画のよう。夜はちょうちんに照らし出された幻想的な姿を楽しめる。駐車場はない。(1日撮影)



鎌田池周辺(香川県坂出市小山町)

 約100本のソメイヨシノが咲き誇る坂出市内の名所。散策コースとしても人気で、池の北側に設置されている約650メートルの遊歩道を歩けば、春風とともに見頃を迎えた桜が楽しめる。丸亀市との境に位置する飯野山(讃岐富士)を背景に、写真を撮る人も多い。(2日撮影)



丸亀城(香川県丸亀市一番丁)

 「石垣の名城」として親しまれる城内には、ソメイヨシノを中心に約650本が咲き誇る。お薦めは大手門近くのうるし林や二の丸など。10日までの「桜まつり」期間中は約20の露店が軒を連ね、夜桜観賞用に約500個のぼんぼりを点灯している。(3日撮影)



白鳥温泉周辺(香川県東かがわ市入野山)

 現在、閉館中の白鳥温泉周辺にはソメイヨシノなどが約300本あり、隠れたスポットとして注目を集めている。5、6日はキッチンカー5台が出店し、弁当やパン、スイーツなどを販売するオープンカフェ(市観光協会主催)も開催する。
(2日撮影)



栗林公園(香川県高松市栗林町)

 開園150周年を迎えた国の特別名勝。ソメイヨシノやシダレザクラなど約300本が咲き誇る。夜間のライトアップは6日まで。柔らかな明かりに照らされて暗闇に浮かび上がる淡いピンク色の花が幻想的な雰囲気を演出している。湖面に映る景色も見どころ。(3日撮影)



桃陵公園(香川県仲多度郡多度津町)

 北前船の寄港地として繁栄した町並みや瀬戸内海を見渡せる高台に、約1500本のソメイヨシノが咲く。人気は、すり鉢状の斜面がピンク色に染まるコンコース広場。6日には「たどつさくらまつり」があり、多彩なイベントが繰り広げられる。(3日撮影)



(四国新聞・2025/04/04掲載)


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