香川県高松市玉藻町の史跡高松城跡・玉藻公園で9日、高松城祭りが始まった。高松城天守閣の復元を願って作られた実物の約5分の1サイズの仮想天守がライトアップされ、幻想的な輝きを放っている。11日まで。


夜空に天守のイルミネーションを浮かび上がらせた高松城祭り=香川県高松市玉藻町、玉藻公園

夜空に天守のイルミネーションを浮かび上がらせた高松城祭り=香川県高松市玉藻町、玉藻公園


 地域に根差した活動を展開し、高松の街に今より一つプラスして魅力を高めようと、昨年4月から活動を開始した一般社団法人タカマチプラス(吉田明央理事長)が企画。高松城の素晴らしさを知ってもらい、天守復元の機運醸成につなげようと開いた。天守の高さは26.6メートルで四国最大規模とされ、復元されれば、全国に建っている城の中で8番目の高さになるという。
 ライトアップは、天守台に鉄骨の足場を組んで仮想天守を設置し、青色発光ダイオード(LED)で城の形を浮かび上がらせる仕掛け。あいにくの小雨模様の中、夜空に浮かび上がった城を見て、感嘆の声を上げる来園者の姿も見られた。
 桜の馬場ではフードコーナーが設けられ、地元のグルメなどが味わえる約20台のキッチンカーが並んだ。10日からはバルーン型遊具「ふわふわ高松城」がお目見えするほか、二の丸跡では、小中学生らによるダンスステージもある。
 10、11日は午前10時から午後9時まで。ライトアップは午後6時半から同9時まで。入園無料。

(四国新聞・2025/05/10掲載)


高松城祭り2025



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