瀬戸内国際芸術祭の開催に合わせ、香川県高松市サンポートの高松シンボルタワーで、現代美術家による展示イベント「高松芸術港 ART PORT TAKAMATSU」が開かれている。絵画や写真、映像作品など約80点を展示しており、来場者が現代アートの魅力に触れている。11月30日まで。


瓶をモチーフにした西川由里子さんの作品「In the Planet:cosmos」(右端)などの現代美術作品が展示されている「高松芸術港 ART PORT TAKAMATSU」=香川県高松市サンポート、高松シンボルタワー

瓶をモチーフにした西川由里子さんの作品「In the Planet:cosmos」(右端)などの現代美術作品が展示されている「高松芸術港 ART PORT TAKAMATSU」=香川県高松市サンポート、高松シンボルタワー


 瀬戸芸とともに街全体で現代アートの土壌を育もうと、シンボルタワー開発などが初めて企画。期間中には作品の入れ替えを複数回行い、総勢25~30人の作家が参加する見込み。
 瀬戸芸の春会期に合わせて始まった第1弾の展示では、現代美術家の16人が出展。このうち、画家の西川由里子さんの作品「In the Planet:cosmos」は瓶がモチーフ。手染めした布地を縫い合わせたキャンバスに、瓶の周辺を包む空気の層や反射する光を油絵の具で描いている。
 美術家の大西晃生さんの作品「persona」は、顔をしわくちゃに描いた肖像画。匿名の男女の画像を印刷した紙を握りつぶして絵の参考にしているそうで、幾つもの光と影の重なりを表現している。


大西晃生さんの作品「persona」

大西晃生さんの作品「persona」


 会場はマリタイムプラザ高松2階。開館時間は午前11時半~午後8時半。問い合わせは同社〈087-822-1707〉。

(四国新聞・2025/05/13掲載)


高松芸術港 ART PORT TAKAMATSU



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