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世界の芸術家、光る個性 国内初アートサークル展 坂出市美 スロベニアで制作１２３点
スロベニアを拠点に国際的な芸術活動に取り組んでいる団体の作品を紹介する「アートサークル コレクション展」が、香川県坂出市寿町の坂出市民美術館で開かれている。世界26カ国・地域の芸術家たちが同国に滞在し、制作した個性的な絵画123点が来場者を魅了している。世界各地を巡回している展示会で、日本開催は初めてという。6月8日まで。
ブルンさん（右から２人目）から作品の説明を受ける来場者＝香川県坂出市寿町、市民美術館
アートサークルは、スロベニアの美術団体「クド・マニフェスト」が2011年から毎年実施している芸術プログラム。国内外から招いた芸術家が同国滞在中に作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」を中心に行い、完成作品を各地で展示している。招待する芸術家は幅広く、これまでにプロの画家や新進気鋭のアーティストら1500人以上が参加しているという。
今回のコレクション展は市教委と同美術館が主催。作品は同団体が所有する約800点の作品を厳選し、スロベニアやポーランド、オーストリアなどの作家121人が描いた40センチ四方のキャンバス絵を展示。初日の17日は開展式があり、同国の画家で同プロジェクトディレクターのクレメン・ブルンさんらが事業説明や作品解説を行った。
展示作品は抽象、具象が入り交じり、対象の捉え方や絵のタッチ、色合いなどは千差万別。全123点を鑑賞した香川短期大1年の加賀田桃衣（もえ）さん（19）は「ピンクや黒の糸をキャンバスに直接縫いつけた作品は心臓や花に見えた。どれも個性があって面白い」と話していた。
開館時間は午前9時～午後5時。月曜休館。入館料は一般300円、大学生100円（高校生以下、65歳以上は無料）。問い合わせは坂出市民美術館、0877-45-7110。
（四国新聞・2025/05/24掲載）