香川県綾歌郡綾川町山田上の主基斎田跡で15日、古式ゆかしい大正時代の手植えを再現する「主基斎田お田植まつり」が開かれる。今年は、大正天皇即位後の大嘗祭(だいじょうさい)に米を献納する斎田に選ばれてから110周年の節目。早乙女姿の農業経営高校生による田植えの前に10年ぶりの牛耕が行われるほか、町産米の無料プレゼントや食品販売会なども実施される。

 まつりは主基斎田保存会(石井保洋会長)が午後2時~同4時に開催。前田武俊町長や池田豊人知事らが出席して式典と神事を行った後、同3時ごろから順に町内育ちの雌牛「れいわちゃん」による牛耕、農経高生の田植え、斎田おどりの披露が予定されている。
 町産米「おいでまい」のプレゼントは110周年記念で、県農協から2024年産の提供を受けて350袋(1袋精米300グラム)を無料で配布。午後1時から先着順で1人1袋の整理券(2人以上のグループは2袋まで)を配り、まつり終了後に米と引き換える。
 食品販売会は正午から、同保存会のメンバーが収穫した新鮮な野菜、町商工会女性部の「あんもち雑煮パン」、地元山田地区活性化協議会や農経高によるスイーツなどが並ぶ。当日は主基斎田跡近くの綾上小学校運動場、旧綾上中学校を駐車場として開放。問い合わせは同保存会〈087-878-2211〉。

(四国新聞・2025/06/14掲載)


主基斎田お田植まつり(綾川町)



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