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ヒマワリ満開、26万本 オイル使った飴も発表 まんのうでまつり
香川県仲多度郡まんのう町でヒマワリの花が満開を迎え、帆山地区の帆山公民館周辺と近くの中山ひまわり団地では、合わせて約26万本が咲き誇っている。5日には帆山公民館で「まんのうひまわりまつり」があり、大勢の見物客でにぎわうとともに、特産の「まんのうひまわりオイル」を使った飴(あめ)がお披露目された。花の見頃は10日ごろまで。
帆山公民館周辺では約1・5ヘクタール、中山ひまわり団地では約3・7ヘクタールで搾油用の品種を栽培。近年は鳥害や天候不順の影響で生育不良が目立っていたが、今年は不織布で畑を覆うなどの対策に取り組むとともに、早い梅雨明けで成長が順調に進み、ここ数年では一番の咲き具合となった。
帆山公民館周辺の畑には、まつりに合わせて香川大生が企画した巨大迷路や「幸運の鐘」、地元老人クラブによるかかしなど、フォトスポットを多数設置。中山ひまわり団地にも「黄色い魔法のドア」が置かれ、はるか先まで広がる黄色いじゅうたんをバックに、親子連れらが写真撮影を楽しんだ。
家族で訪れた高松市の寒川博史さん(38)は「中山の方に来たのは初めて。花畑が広大ですごくきれい」と感動した様子だった。
まつりでは、ひまわりオイルを使った新商品「めぐみの飴 ひまわり飴」の発表もあった。まんのう、琴平両町は観光振興の連携協定を結んでおり、民間レベルでも取り組みを進めようと、飴店「五人百姓 池商店」(琴平町)が開発した。
飴は直径約5センチのこはく色。ヒマワリの形を再現し、オイルが入ることで香ばしさや輝きが出ているという。同店やサニーサイドフィールズ(まんのう町)で販売するほか、町のイベントでも扱う。350円。店主の池龍太郎さんは「子どもには少し縁遠いひまわりオイルも、飴なら手に取りやすいと思う。まんのう、琴平のPRにつなげていきたい」と意気込んだ。
(四国新聞・2025/07/06掲載)