JR四国(香川県高松市)は、愛媛県西条市産のナス「絹かわなす」をPRするキャンペーンを首都圏などで展開している。新たなうどんの具材に使用し、グループ会社・めりけんや(宇多津町)の店舗で販売。JR四国が四国の地域産品を活用した商品開発の第4弾で、香川県内3店舗でも「なすとろろぶっかけ」(並=770円)を17日から販売する。


めりけんやで販売する「なすとろろぶっかけ」

めりけんやで販売する「なすとろろぶっかけ」


 キャンペーンは、地域の資源を観光素材として発信するJR四国の「四国家のお宝」事業の一環。2017年に始めた同事業はこれまで旅行商品が中心だったが、昨年11月の観音寺市産・ロメインレタスを皮切りに、高知県いの町産・ショウガ、徳島県阿南市産・シラスを取り上げ、それぞれうどんの具材にしてめりけんやの店舗で販売した。
 絹かわなすは品種改良されていない在来品種で、西条市の限られた地域で継承されている伝統野菜。長さ20センチ程度、重さ約350グラムと大ぶりで、絹のように美しい光沢と柔らかな果皮、ほのかに甘い果肉が特徴という。
 キャンペーンは8月末まで実施。首都圏4店舗と大阪1店舗では「なすとろろぶっかけ」「なすみぞれ冷かけ」とトッピングの「絹かわなす天」の三つを限定販売。県内はめりけんやのかけはし店(宇多津町)、円座店(高松市)、丸亀店(丸亀市)の3店舗で「なすとろろぶっかけ」のみを取り扱う。
 絹かわなすは旅行ツアーを四国の4国立大学の学生が企画した「地域観光チャレンジ」でも23年度に取り上げており、同社の四之宮和幸社長は「今後も取り組みを地域ブランドの発信、地域産品の消費拡大につなげたい」と話している。

(四国新聞・2025/07/15掲載)


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