エネルギッシュな踊りに夜空を彩る花火―。多様な世代が楽しめる地域の例祭をはじめ、大道芸や音楽、食がコラボしたイベント、気軽に立ち寄れる縁日など、今年も香川の夏は多くの行事が繰り広げられる。家族連れや友人、カップルで訪れ、思い出に残る一日としよう。

高松市

さぬき高松まつり

 県都の夏を彩る「第58回さぬき高松まつり」(高松市、高松まつり振興会主催、四国新聞社、西日本放送など協賛)が8月12日から14日までの3日間開かれる。
 12日午後5時に市中央公園で開幕。恒例の花火は13日午後8時15分から打ち上げられる。今年は15分間4千発だった昨年より規模を拡大し、30分間6千発に。サンポート高松地区に設けられる有料観覧席のうち、いす席(5千~8千円)は5日まで「チケットぴあ」や「セブン―イレブン」各店で販売している。


県都の夜空を彩る「さぬき高松まつり」の花火大会=2024年8月13日、高松市


 総おどりのテーマは「喜舞笑舞(きまいわらいまい)」。14日午後5時30分からの「自由連」の演舞でスタートし、中央通りでは同7時から「一元放送連」が踊り歩く。
 問い合わせは高松市観光交流課〈087-839-2416〉。


県都の盛夏の祭典を締めくくる総おどり。色鮮やかな衣装の踊り手が乱舞し、会場は熱気に包まれる=2024年8月14日、高松市中央通り


高松市中央公園


サンポート高松


真夏の夜の夢

 暮れゆく瀬戸内海をバックに大道芸や音楽、食を楽しむイベント「真夏の夜の夢2025 inマザーポート高松」が8月2日から10日まで高松市サンポートのハーバープロムナード周辺で開かれる。午後5時から同9時まで。
 期間内の連日、フランスのエンターテインメント集団「カンパニー・デ・キダム」が、バルーン人形と光を組み合わせた幻想的なパフォーマンスを上演。大道芸人の加納真実さんや芸人まことさんによるライブ感のあるショーもある。


柔らかな光で観客を包み込む「カンパニー・デ・キダム」によるパフォーマンス


 軽快なアイリッシュ音楽やサンバなどが楽しめる音楽ステージも。食のブースもあり、県内の人気店が連日約20店並ぶ。
 観覧無料。問い合わせは街角に音楽を@香川〈087-851-5855〉。


レインボー祭とキツネの嫁入り行列

 8月23日午後5時からレインボーロード周辺。中央小の児童によるキツネの嫁入り行列があるほか、午後8時30分から10分程度、花火大会を開催。バザーや縁日、ダンスなどのステージイベントもある。問い合わせは太田コミュニティセンター〈087-867-1139〉。


高松市合併20周年記念 第50回国分寺町まつり

 8月23日午後3時から午後9時30分まで国分寺町の橘ノ丘総合運動公園。同8時5分から人気お笑いコンビのスリムクラブやですよ。さんらによるタレントショーがあるほか、午後9時10分からは花火が打ち上がる。問い合わせはインスタグラム〈@kokubunjicho_maturi〉。


香北マリンフェスタin香西

 8月30日午後3時から午後9時まで香西北町の香西西地区港湾緑地多目的広場。小中高校生を対象にしたストリートダンス選手権を開催。ゲストにパリ五輪ブレイキン男子日本代表のHIRO10さん、Shigekixさんらを招く。同8時30分からは約4500発の花火が打ち上がる。問い合わせは香西コミュニティセンター〈087-882-0294〉。


むれ源平石あかりロード2025

 8月30日から9月13日まで牟礼町の旧庵治街道沿い。琴電八栗駅から源平史跡「駒立岩」までの約1キロに約150個の石明かりを展示。洲崎寺では竹明かりの展示があるほか、8月30日には武者行列やクイズラリーなどがある。点灯時間は夕暮れ時から午後9時30分まで。問い合わせは実行委員会〈080-8641-0810〉。


東かがわ市

白鳥神社夏越祭 花火大会

 31日午後3時から松原の白鳥神社。茅(ち)の輪くぐりをして無病息災を祈願する。夕方ごろから境内に屋台が並び、午後5時からはしろとり動物園による「ふれあい動物園」が登場し、ヤギやヒヨコなどに触れられる。同8時からは打ち上げ花火千発が夜空を焦がす。問い合わせは白鳥神社〈0879-25-3922〉。


さぬき市

津田まつり

 8月16日午後4時30分から津田町の津田の松原。地元の子どもたちによる踊りのステージやカラオケ大会などのほか、約40年途絶えていた盆踊り「津田おどり」が復活。同8時から花火大会がある。問い合わせはさぬき市観光協会〈087-894-1601〉。


志度花火大会2025

 8月24日午後8時から志度の市役所南側周辺。花火が打ち上がるほか、キッチンカーや屋台も出店する。問い合わせは同大会実行委員会〈080-5147-5104〉。


三木町

三木町いけのべ七夕まつり

 8月2、3の両日、午後6時から午後9時まで池戸の池戸商工センター周辺。地元で活躍するグループによるよさこいや獅子舞、ダンスなどのステージイベントを開催。昨年行列ができたお化け屋敷が今年も登場する。また、2日午後9時からは約200発の花火が夜空を鮮やかに彩る。会場周辺では午後2時から午後10時まで交通規制を行う。詳細は三木町観光協会ホームページで確認。


多度津町

第54回たどつ港まつり 花火大会

 8月2日午後8時から同8時30分まで西浜の多度津港周辺。約4千発の花火が海辺を彩る。同6時30分から多度津小や多度津中、町民野球場など計7カ所に臨時駐車場を開設するが、例年早い時間帯で満車に。周辺での混雑が予想されるため、多度津町観光協会は公共交通機関での来場を呼びかけている。問い合わせは同協会〈0877-33-1113〉。


まんのう町

MONSTER baSH 2025

 8月23、24の両日、午前11時から吉野の国営讃岐まんのう公園。西日本最大級の野外音楽フェス。23日はaikoさんや氣志團、24日はあいみょんさん、SUPER BEAVERらが出演。1日券1万3000円(2日通し券は完売)。問い合わせはデューク高松〈087-822-2520〉。


善通寺市

万灯(まんとう)みたままつり

 8月13~15日午後6時から午後9時まで、文京町の讃岐宮県護国神社。参道に約1500張りの提灯(ちょうちん)が並ぶ境内で、戦没者を慰霊する。提灯の点灯は午後6時から。13日には「みたままつり音楽祭」も併催。善通寺龍神太鼓や津軽三味線、ジャズなどの演奏が楽しめる。15日午前11時45分からは「終戦祈念祭」を執り行う。問い合わせは讃岐宮県護国神社〈0877-62-0048〉。


幻想的に参道を照らす提灯=2024年8月12日、香川県善通寺市文京町の讃岐宮県護国神社


坂出市

第60回記念さかいで大橋まつり

 8月1日から3日まで元町のJR坂出駅前ハナミズキ広場でステージイベントを開催。3日午後6時から開かれる豪華絢爛(けんらん)な太鼓台10台が集まる「太鼓台競演」が人気を集める。同11日午後8時からは入船町の坂出港中央埠頭(ふとう)で「海上花火大会」を開催。約30分間にわたって、ライトアップされた瀬戸大橋を背景に4千発の花火が夜空に咲き乱れる。期間中は、周辺道路などで車両や歩行者の交通規制を行う。問い合わせはさかいで大橋まつり協賛会事務局・市産業観光課〈0877-44-5103〉。


真夏の夜空に咲き乱れる海上花火=2024年8月11日、香川県坂出市


三豊市

第38回仁尾竜まつり

 8月2日午後2時から仁尾町の三豊市市民センター仁尾周辺。午後8時から行われる、稲わらと青竹で作った約30メートルの雨乞い竜への「水あぶせ」が名物。午後6時までは泡まみれになって遊べる「泡イベント」も楽しめる。屋台やフリーマーケット計15店の出店や、仁尾踊りの演舞や仁尾竜翔太鼓の演奏などのステージも。前日には、同センター前駐車場で水あぶせで使う竜のライトアップ展示を行う。問い合わせは同実行委〈090-2685-5900〉。


津嶋神社夏季大祭

 8月4、5の両日、三野町の津嶋神社。子どもの守り神として知られる同神社の本殿がある沖合の津島まで橋が架けられ、歩いて渡って参拝できる。祈祷(きとう)の受け付けは4、5日とも午前6時から午後10時まで。4日同8時からは奉納花火の打ち上げも。渡橋料は大人500円、子ども200円、幼児以下無料。期間中は、JR予讃線の海岸寺―詫間間に臨時駅「津島ノ宮駅」が開設され、2日間で延べ53本の普通列車が臨時停車。2本の臨時列車の運行もある。問い合わせは津嶋神社〈0875-72-5463〉。


第54回三豊たくま港まつり

 8月9日午後5時30分から詫間町市民運動場。「こども総踊り」で幕開け。地元の子どもらがダンスを競う「舞い舞サンバ踊りコンテスト」に続き、物まね芸人の古賀シュウさんによるステージを開催。同8時30分から海上花火大会があり、約2千発の大輪が夜空に浮かぶ。問い合わせは三豊たくま港まつり協賛会事務局〈0875-83-3654〉。


たかせ夏まつり2025

 8月24日午前10時から午後4時30分まで高瀬町のみとよ未来創造館周辺。三豊市の「和太鼓集団響屋(おとや)」や「瀬戸凪(なぎ)ウインドオーケストラ」による演奏などがある。子ども向けの段ボールで作った迷路も登場。キッチンカーも出店。問い合わせはまちづくり推進隊高瀬〈0875-73-3410〉。


観音寺市

第3回復活!土曜デーかんおんじ

 8月30日午後4時30分から市中心部の旧駅通り商店街。歩行者天国にした旧駅通り商店街に、骨付鳥や冷たいスイーツなどを販売する飲食約40店がずらり。輪投げや射的などの縁日ブースや、高さ5メートルの足場やネットなどの障害物を攻略する「ニンジャマックス」も。地元の子どもらによるダンスステージもある。準備などのため会場周辺では、午前10時から午後10時まで交通規制を行う。


小豆島町

第43回小豆島まつり

 8月15日午後5時30分から馬木の内海総合運動公園。露店約40店やビアガーデンが登場。地元住民による生演奏の懐メロライブも。午後8時から同8時45分までは、大迫力の花火1500発が祭りのフィナーレを飾る。問い合わせは町商工観光課〈0879-82-7021〉。


土庄町

町制施行70周年記念「第43回小豆島まつり」

 8月3日午後5時15分から渕崎の富丘八幡神社馬場と土庄中学校運動場。小豆島を舞台にした人気アニメ「からかい上手の高木さん」の主題歌を歌う大原ゆい子さんのライブや、地元ダンスチームなどによるステージが繰り広げられる。会場には屋台やキッチンカーが並び、オリーブ牛の無料試食会なども。同8時からは恒例の打ち上げ花火があり、約千発が真夏の夜空を彩る。問い合わせは町商工観光課〈0879-62-7004〉。

富丘八幡神社


土庄中学校


丸亀市

まるがめ婆娑羅(ばさら)花火ファンタジアinレオマ

 8月30日午後8時から綾歌町のレオマリゾート園内。約3200発の花火が打ち上がる。入園料(大人2000円、3歳~小学生1500円)が必要。丸亀市民は午後2時以降入園料無料。問い合わせは市産業観光課〈0877-24-8844〉。


(四国新聞・2025/07/27掲載)


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