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情熱と哀愁に触れて 瀬戸フィル定期演奏会 フラメンコダンサーら招く 28日・高松
高松市を拠点に活動する瀬戸フィルハーモニー交響楽団の第43回定期演奏会が28日、香川県高松市のサンポートホール高松で開かれる。今回のテーマは「スペイン」。ゲストにフラメンコダンサーとスペイン出身のギタリストらを招き、情熱と哀愁に満ちたメロディーを響かせる。
オーケストラ演奏を通じて多様な国の音楽に触れてもらうのが狙い。ゲストはスペインのフラメンコフェスティバルにも出演したダンサーの荻野リサさん、グラナダ出身で国際コンクールで入賞を重ねるダビ・マルチネス・ガルシアさんを招へい。指揮は国際的に活躍するアレクシス・ソリアーノさんが情熱的なタクトでまとめる。
プログラムはスペインの作曲家を中心にした4曲。ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」は哀愁を帯びた旋律で親しまれ、オケとギターの豊かな対話が聴きどころ。アンダルシアの娘の恋と苦悩を描いたファリャのバレエ音楽「恋は魔術師」ではカスタネット演奏も加わった華麗なフラメンコの舞でドラマチックに彩る。ほかに、ファリャの「三角帽子 第2組曲」、チャイコフスキーの「イタリア奇想曲」を取り上げる。編成人数は約60人。
瀬戸フィルにとってスペインをテーマにした公演は初めて。「今後も挑戦を続け、クラシックの魅力を伝えたい」としている。
大ホールで午後2時開演。入場料はS席4千円ほか。問い合わせは瀬戸フィル、電話087-822-5540。
(四国新聞・2025/09/14掲載)