現代美術家川島猛(香川県高松市出身)の「カレイドスコープ(万華鏡)」シリーズに焦点を当てた展覧会が、同市亀水町のアトリエ兼美術館「川島猛アートファクトリー」で開かれている。限られた色彩と幾何学的な模様の絵画が並び、二度と同じ柄は現れないという、はかなくも美しい万華鏡の世界をほうふつとさせる。3月28日まで。


川島猛の「カレイドスコープ」シリーズの作品を紹介する展覧会=香川県高松市亀水町、川島猛アートファクトリーミュージアム

川島猛の「カレイドスコープ」シリーズの作品を紹介する展覧会=香川県高松市亀水町、川島猛アートファクトリーミュージアム


 川島は1963年に米ニューヨークに移り、半世紀以上の活動を経て2016年から同市に拠点を置いている。
 01年の米同時多発テロ後は数カ月間、絵筆を握ることができなかったという。翌年に制作を再開し、生まれたのが同シリーズ。同館の田口慶太学芸員は「万華鏡の中で、偶然に隣り合う光の集合体が創り出す美に目覚めたことに始まる。『もののあはれ』に思う日本的な感覚と重なる」と話す。
 会場では約40点を展示。原色を中心とした作品、淡い色が集まったものやモノクロのバージョンもあり、川島がさまざまな表現を試みたことがうかがえる。田口学芸員は「作品一つ一つでは限られた色しか用いておらず、浮世絵の色使いと通ずる。このように、作品から日本の感性が垣間見えることから、世界で評価されたのでは」とみている。
 入場料は一般千円(高校生以下は無料)。開館時間は火、木、土曜の午前10時~午後4時。問い合わせは川島猛アートファクトリー、電話087-802-6888。

(四国新聞・2026/02/05掲載)


公益財団法人 川島猛アートファクトリーミュージアム



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