香川県高松市の小中学生計10人が、国立療養所大島青松園のある大島(同市庵治町)の見どころを紹介する「おおしまっぷ」を作製した。立ち寄るべきスポットを分かりやすくまとめている。作製した子どもたちと家族らは26日、早速マップを手に島内を巡り、ハンセン病の歴史への理解を深めた。


小中学生が作製した「おおしまっぷ」

小中学生が作製した「おおしまっぷ」


 マップ作製は、若い世代に大島について知ってもらおうと、市が初めて企画。市内の小学生6人と中学生4人が、昨年12月に開かれた計3回のワークショップでバーチャル映像を活用するなどして学びを深め、協力して仕上げた。当初は取り組みの一環で島を訪れる予定だったが、悪天候のため完成後に延期になった。


納骨堂前で手を合わせる子どもたち=香川県高松市庵治町、大島

納骨堂前で手を合わせる子どもたち=香川県高松市庵治町、大島


 参加者はワークショップの講師も務めた同園社会交流会館学芸員の都谷禎子さんの案内で、2100人以上が眠る納骨堂や慰霊のモニュメント「風の舞」、解剖台などを見学。入所者が望郷の思いで立ったという高台から市街地を眺め、入所者の気持ちを想像した。
 同館では、国の誤った政策で多くの人が長い間偏見や差別に苦しめられたことを学んだ。都谷さんは「新型コロナウイルス下でも差別や偏見が広がった。正しい知識を身に付け、行動することが大切」と訴えた。
 大島に初めて来たという仏生山小6年の池本瑚菜(こな)さん(12)は「島に閉じ込められた人の気持ちを考えるととても悲しかった。大島のことを正しく知り、周りの人に伝えたい」と話していた。マップは市の公式ホームページで閲覧できる。

(四国新聞・2026/03/30掲載)


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