赤灯台が“3冠”達成―。高松市サンポートの高松港玉藻防波堤灯台(愛称・せとしるべ)が、全国の美しい夜景を認定する「日本夜景遺産」に選ばれた。せとしるべは、全国の灯台を恋愛の聖地に認定する「恋する灯台」、夜が特に美しい全国の灯台を厳選した「日本三大夜灯台」にも選ばれている。



 日本夜景遺産は、夜景を観光振興につなげようと、夜景観光コンベンション・ビューローが2004年から認定を開始。県内ではこれまでに、屋島山上からの夜景(高松市)やニューレオマワールドのイルミネーション(丸亀市)など5カ所が認定されている。

 せとしるべは、世界初の総ガラス張りの灯台で、内部の照明で塔全体が赤く光るのが特徴。2016年に、日本ロマンチスト協会から「恋する灯台」、夜景観光コンベンション・ビューローから江の島展望灯台(神奈川県藤沢市)、角島灯台(山口県下関市)と共に日本三大夜灯台に認定され、今回、高松港のランドマークとしての存在感やユニークなデザインが評価され、日本夜景遺産に加わった。

 海上保安庁が管理する灯台としては初の夜景遺産認定で、管理する高松海上保安部は「海の安全安心、地域の活性化に貢献するため、今後も地元関係者と連携し観光資源としても活用していく」としている。

(四国新聞・2019/10/25掲載)


関連情報