日本刀の技と美知って 香南で企画展
県内の収集家らが所蔵する日本刀を紹介した企画展が、高松市香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれている。来場者は、刀匠の巧みな技と古来より受け継がれてきた刀剣の美しさにじっくりと見入っていた。12月8日まで。
企画展は、日本刀の魅力を広く知ってもらおうと、日本美術刀剣保存協会県支部の協力を得て毎年開催している。
会場には、鎌倉時代から現代までの刀や太刀など32点を紹介。備前の刀工・福岡一文字の太刀(鎌倉中期)は、華やかな刃文と細かな乱れ映りが特徴で、重要刀剣に指定されている。市文化財の江戸時代中期の刀「讃州住盈永(みつなが)」(市歴史資料館所蔵)は、讃岐の刀工・盈永が当時の高松藩主の命で制作したもので、藩工として登用される機を得た作品として知られる。
11月2日10:00から高松市香南町の月見ケ原公園で抜刀道と火縄銃の実演を行う。11月10日13:30からは砥師・藤澤逸郎さんによる講演(先着30人)、11月30日13:30からは日本刀の基本や鑑賞のポイントを学ぶ講座(先着20人)を開く。講演と講座は事前申し込みが必要。問い合わせは香南歴史民俗郷土館、電話087-879-0717。
(四国新聞・2019/10/29掲載)
香南歴史民俗郷土館
所在地 | 香川県高松市香南町由佐253-1 |
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開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日) |
TEL | 087-879-0717 |