アサギマダラ“誘致”成功 今春整備、フジバカマに初飛来 坂出・番の州公園
「旅するチョウ」として知られるアサギマダラの“誘致”が県内各地で進む中、坂出市の番の州公園が今春整備した「お旅所」でも初の飛来が確認された。風のない、晴れた日の午前中に多いときは数匹がかれんな姿を披露している。
アサギマダラは毎年春と秋に日本と台湾を往復し、約2千キロもの距離を飛ぶ「渡り蝶(ちょう)」。番の州公園では昨秋に飛来を確認したが、より多くのアサギマダラが休憩できるようにと今年3月、公園南駐車場の脇に白色フジバカマ約160本を植栽し、お旅所として整備していた。
番の州公園によると、お旅所へのアサギマダラの飛来が確認できたのは10月中旬。以降、晴れた日の午前中を中心に、花から花へと飛ぶ姿が見られるようになり、来園者を楽しませている。今年はフジバカマの開花が遅めだというが、アサギマダラの姿を楽しめるのは11月上旬までと予想している。
アサギマダラは観音寺市の有明浜や伊吹島、丸亀市の本島、善通寺市の吉原地区などでも飛来が確認されており、番の州公園管理事務所は「ひと休みできる場所が県内各地に増えることで、アサギマダラにとって飛来しやすい環境が広がれば」としている。