2019年度の全国花のまちづくりコンクールで、香川県内から三豊市詫間町志々島の高島孝子さん(85)ら家族3人が個人部門の優秀賞、善通寺市の善通寺五岳の里・市民集いの丘公園が市町村部門の奨励賞をそれぞれ受賞した。全国花のまちづくりコンクール推進協議会によると香川県内の入賞は4年ぶり。


高島さん家族が手入れしている志々島の花畑=三豊市詫間町


四季の草花など緑豊かな善通寺五岳の里・市民集いの丘公園=善通寺市吉原町


 全国花のまちづくりコンクールは、住宅街や道路を花や緑で彩り、自然と共生できる生活環境づくりに取り組む団体や個人を毎年表彰している。29回目の今年は4部門に1543件の応募があり、大賞5件、優秀賞9件、奨励賞11件などを決めた。

 高島さんは志々島で暮らす元花農家。島内では花卉(かき)栽培が盛んだったが現在は全て廃業。島の人口も20人を切る中、花畑をもう一度復活させようと、多度津町に住む長男夫妻の直宏さん、千鶴さんと一緒に花作りに励んでいる。道路は細く、水道もないため、丘の上の畑まで水や肥料を担いで上がるなど苦労も多いが、春には色とりどりの花を咲かせて来島者を楽しませている。

 善通寺五岳の里・市民集いの丘公園は2010年4月に完成。敷地面積は約4ヘクタールで、四季折々の草木が来園者を迎える。花や緑に関するワークショップも定期的に開催している。今回は市として初めて応募し、奨励賞を受賞した。

 高島さん家族は「受賞は大変ありがたい。作業は大変だが、来年はもっときれいな花を咲かせ、多くの人に見てもらいたい」と意欲を見せ、公園管理を担当する善通寺市農林課の尾松綾子さんは「来年は開園10周年を迎えるので励みになる。市民の植物への興味が膨らむように、さらに上の賞を目指したい」と決意を新たにしていた。

善通寺五岳の里・市民集いの丘公園


所在地  香川県善通寺市吉原町918-1
営業時間 4月~6月 9:00~17:00
7月~9月 9:00~16:00
10月~3月 9:00~17:00
定休日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日) 、年末年始(12月28日~1月4日)
入園料 無料


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